年金の受給額は、これまで納めてきた保険料の額や期間の長さによって人それぞれです。   ただ、自分がカツカツな生活をする一方で、周りの人が豊かな暮らしをしているのを見ると「なぜそんな生活ができるの?」と思ってしまうこともあるはずです。   そこでこの記事では、年金の平均受給額を解説したうえで、年金生活を少しでも楽にするにはどのようにすればよいかを考えます。

年金の平均受給額はどれくらい?

厚生労働省年金局が発表する「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、令和4年度末時点での老齢年金の平均月額は表1の通りとなっています。
 
表1

国民年金 5万6316円
厚生年金保険(第1号) 14万3973円

※厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を基に筆者作成
 
年金の受給額はこれまで納めてきた保険料や期間などによっても変わるため一概にはいえませんが、表1の金額が平均となっているようです。
 
なお、年金だけでカツカツな場合は、支出がほかの家と比較して多くなっている可能性も考えられます。総務省統計局の「2022年(令和4年)家計の概要」によると、年金を受給できる65歳以上の夫婦・単身無職世帯それぞれの平均支出は表2の通りです。
 
表2

65歳以上の夫婦のみの無職世帯 26万8508円
65歳以上の単身無職世帯 15万5495円

※総務省統計局「2022年(令和4年)家計の概要」を基に筆者作成
 
年金受給額、支出額を平均と比較して、使いすぎている可能性はないかなどをご確認ください。
 

年金生活を少しでも楽にするには?

年金生活を少しでも楽にする簡単な方法の1つに「ポイ活」があります。ポイ活とは、買い物などによってポイントをためたり、ためたポイントを活用したりする活動のことです。
 
ポイ活できるアプリは、企業だけでなく、都道府県や市区町村でも展開されています。行政が展開するポイ活アプリの中には、歩いたり脳トレゲームをしたりするだけでポイントがもらえるものもあるため、気軽に始めやすい点がメリットです。
 
また、欲しい金額の分だけ働くという方法もあります。とある市のホームページ内では、内職に関する求人を掲載しています。仕事内容はバリ取りから洋服縫製までバラエティーに富んでいるため、自分の得意なことを生かしながら作業し、お金を稼げるかもしれません。
 
このように、シニアの方が年金生活を少しでも楽にする方法は多数あるため、自分に合うものを選ぶとよいでしょう。
 

現状カツカツな場合はお金を少し増やすと生活が楽になるかもしれません

もし、現在の生活がカツカツで大変な場合は、まず収入・支出がほかと比較して少ないのか、多いのかを確認してみましょう。そこでカツカツになる原因がある程度見えれば、その原因をなくすための対策を取れます。
 
もし、収入が少ないということであれば、収入を増やす方法としてポイ活や内職などを試してみるとよいでしょう。
 

出典

厚生労働省年金局 令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況
総務省統計局 2022年(令和4年)家計の概要
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー