みなさんは会社の同僚や友人にランチに誘われたら、いくらくらいのお店をイメージするでしょうか? 毎日のようにかかる昼食費だからこそ、1食だけなら問題なくても積み重なることで家計に大きく響いてしまいます。   もし毎回2000円かかるお店に誘われる場合、年代別の年収別を踏まえて「高いのか」、「安いのか」について解説します。

年代別の年収はいくら?

年齢ごとの平均年収は図表1のとおりです。国税庁が公表している「令和4年分民間給与実態統計調査」によれば給与所得者の全年齢の平均賃金は458万円となり、年齢別にみると年齢が上がるごとに増えていく傾向があります。
 
図表1

年齢 年収
20〜24歳 273万円
25〜29歳 389万円
30〜34歳 425万円
35〜39歳 462万円
40〜44歳 491万円
45〜49歳 521万円
50〜54歳 537万円
55〜59歳 546万円

国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査より作成
 
なお、これらの数字は平均なので、実際には住んでいる地域や業種・職種によって収入には差が出ると考えられます。そのため、同い年の友人であっても、勤務先による収入差で、ランチに使える金額に差が出ることもあるでしょう。
 

会社員の平均ランチ代は?

株式会社エデンレッドジャパンが行った「ビジネスパーソンのランチ実態調査2023」によれば、会社員の平均ランチ代は400円となっています。土日休みの会社員であれば1日400円×20日勤務=8000円、月のランチ代予算は8000円となります。
 
1回のランチに2000円かけた場合、予算の4分1に達してしまうため、多くの会社員にとって予算オーバーであるといえるでしょう。たまのぜいたくならともかく、昼休憩が1時間しかない会社員も多く、限られた時間の中で素早くとる昼食にかける予算としては高額となるでしょう。
 
また、物価高による値上げにより、ランチ代が「減った」または「やや減った」と回答した人は、全体の38.3%と約4割も存在しています。これまで食べられていたランチを我慢している人や、金額を下げて節約している会社員が多いことが分かります。
 

ランチの誘いを断りたくないなら

ランチには行きたいけど予算オーバーで困っているなら、自分の予算内で楽しめるお店をいくつか探しておきましょう。誘われたタイミングで逆に「ここにいきましょう」と誘い返せば良いのです。
 
できれば和洋中で行きたいお店をピックアップしておくと良いです。毎回2000円のお店に行くのは難しくても、たまに好きなものを外食で楽しむ程度であれば大きな影響はないでしょう。
 
物価が上がり続け、食費を節約している人は多いですが、「月に1回」、「給料日はランチを楽しむ」といった形で頻度を決め、予算内で楽しめるとストレスをためずに済むでしょう。
 

毎回ランチ代が2000円は割高

毎回、ランチ代に2000円はかなり割高です。
 
食費の節約は手っ取り早くできるため、取り組む人も多いかもしれません。ランチの平均予算が400円であることを踏まえると、お弁当を持参したり、コンビニなどで購入したりする人も多いと思われます。
 
ランチを楽しみたいなら、日々の予算を切り詰めた上でたまのぜいたくとして楽しむ程度に抑えましょう。年収を上げて予算を増やす方法もありますが、年収が高い人ほど多忙な傾向もあるため、必ずしも優雅なランチを楽しんでいるとも限りません。
 
できれば予算内でいけるお店をピックアップしておき、頻度を決めて行きたい時に行ける状態を目指す方がよいでしょう。
 

出典

国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査−調査結果報告−
株式会社エデンレッドジャパン ビジネスパーソンのランチ実態調査2023
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー