2024年3月16日に金沢〜敦賀間の北陸新幹線が開業したことで、東京から福井県敦賀市まで新幹線のみで通える時代がきました。これからは乗り換えなしで東京から敦賀まで直行できます。   しかし、運賃はどれくらい変化するのか気になる人も多いでしょう。   そこで今回は、東京〜敦賀間を、新幹線・特急列車・普通列車で行った場合の費用・所要時間について詳しく解説します。東京〜敦賀間の旅行を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

東京から敦賀までいくら?

まずは、東京〜敦賀間の運賃を比較します。なお、今回の検証に用いる条件は以下のとおりです。
 

・乗車日は2024年4月30日(火曜日)の午前9時00分出発
・新幹線・特急列車は指定席

 
なお、東京から敦賀に向かうルートは指定せず、早く着くほうの路線を優先します。
 

新幹線を使う場合

今回の条件で北陸新幹線を使った場合の料金は、片道1万6760円です。東京から「かがやき507号」に乗車し、敦賀に到着します。なお、「かがやき」は全席指定で、自由席はありません。
 

特急列車を使う場合

特急列車を使う場合ですが、実は特急列車のみで東京から敦賀までは行けません。今回の条件における最短ルートは、以下のとおりです。
 

・東京〜熱海間は「踊り子5号」の特急列車
・熱海〜名古屋間はJR東海道本線の普通線・新快速
・名古屋〜敦賀間は「しらさぎ11号」の特急列車

 
上記のルートを使った運賃は、片道1万2400円です。
 
なお、「踊り子」と「しらさぎ」は全席指定席です(2024年5月21日時点)。特急列車の自由席で運賃を節約する手段が使えないため、注意しましょう。
 

普通列車を使う場合

東京〜敦賀間を普通列車のみで向かう場合、かかる運賃は最短ルートで8030円です。普通列車のルートは、北陸エリア経由と東海エリア経由の2種類ですが、料金が低いルートは東海エリア経由です。
 
北陸エリアを経由して向かった場合、最安で1万1990円かかります。特急列車を使ったケースとほとんど差がないため、運賃を安く済ませるなら東海エリアのルートを選びましょう。
 

東京〜敦賀間の乗車時間はどれくらい?

次に、東京〜敦賀間で新幹線・特急列車・普通列車を使った場合の所要時間を比較します。それぞれ時間に大きな差があるため、運賃とスケジュールのバランスを考慮しつつ、最適なルートを選択しましょう。
 

新幹線の所要時間

今回の条件で新幹線を使った場合の所要時間は、3時間23分です。東京から北陸新幹線を使う場合、乗り換えなしで直行できます。
 
ただし北陸新幹線以外の場合は乗り換えが発生するため、必ずしも上記の所要時間で行けるとは限りません。またダイヤによって所要時間が変動する点にも注意しましょう。
 

特急列車の所要時間

今回の条件で特急列車を一部で利用する場合、最短の所要時間は7時間26分です。乗り換え時間なども含まれますが、新幹線の2倍以上も時間がかかっています。
 
東京〜敦賀間は特急列車のみでは行けず、途中で普通列車への乗り換えが必要です。普通列車の乗車時間だけで4時間ほどかかるため、どうしても時間がかかってしまう点には注意しましょう。
 

普通列車の所要時間

普通列車を使って東京から敦賀まで向かう場合、所要時間は最短で8時間15分です。こちらは東海エリアを経由したときの所要時間で、北陸エリアを選択した場合は12時間32分かかります。いずれも特急列車の場合と同様に乗り換え時間などが含まれます。
 
料金も東海エリア経由のほうが安いため、普通列車を使う場合は熱海・名古屋経由で敦賀に向かうのがよいでしょう。
 

コスパ・タイパが高いのは新幹線

今回ご紹介したそれぞれのケースで、最も価格が高いのは北陸新幹線を使用して向かう場合の1万6760円でした。新幹線の所要時間は3時間23分ですが、特急列車の場合は料金が1万2400円なのに対して、7時間26分かかります。そのため、パフォーマンスの面で考えるなら、新幹線のほうが有利といえるでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー