子どもの将来を考える際に、手堅く公務員になってほしいと考える親御さんは少なくないでしょう。   しかし、小中学生の女の子が将来就きたい職業の第1位は「パティシエ」であるとのことです。中学生の娘が「パティシエになりたい」と気持ちを表明した場合、将来の年収などについて疑問が生じるでしょう。   そこで今回は、パティシエの平均年収について調べてみました。小中学生の子どもを持つ親御さんは、ぜひ参考にしてみてください。

親は公務員を望めど娘はパティシエに……小中学生の女子が就きたい職業は?

アデコ株式会社が2024年に全国の小中学生1800人を対象に行った「将来就きたい職業」に関する調査では、男子の第1位が「サッカー選手」、女子の第1位が「パティシエ(お菓子職人)」でした。
 
小中学生の女子が将来就きたい職業の上位5位は以下の通りです。


第1位:パティシエ(お菓子職人):14.1%
第2位:先生(大学・高校・中学校・小学校・幼稚園など):8.8%
第3位:看護師:7.2%
第4位:医者:5.7%
第5位:会社員(サラリーマン・OL):3.3%

親の中には、安定した職業として公務員をすすめたい方もいらっしゃるでしょう。
 
公務員は国や地方自治体に勤務して、社会の土台作りを仕事とする人で、厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、平均年収は437万4000円です。
 
年齢別で見ると、55〜59歳で平均年収は521万800円のピークに達します。親としては公務員をすすめたいところですが、同調査では第10位(1.5%)でした。
 
小学生女子と中学生女子に分けると、小学生女子の第1位はパティシエで20.2%、中学生になると第1位は先生の10.0%でした。中学生女子では、パティシエは8.0%で第3位に入っています。
 
中学生になってもパティシエになりたいといっている場合は、それなりに決心は固いかもしれません。
 

パティシエとは? 年収はどれくらいもらえる?

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、パティシエ(または洋菓子製造)は、洋菓子店や菓子工場で洋菓子を製造したり、レストランでデザートを担当し、作った洋菓子を盛り付け客に提供したりする職業のことです。
 
洋菓子店では手作りの作業が中心ですが、工場のラインで仕事をする場合は、機械の操作・監視が中心になることも考えられます。いずれの場合も、職人としての技術・創造性・センスが求められるといえるでしょう。
 
同サイトの統計データによると、パティシエの平均年収は344万8000円です。年齢別の年収グラフを見てみると、40〜44歳で平均年収は391万6100円となり、ピークを迎えます。
 
技術を習得するためにフランスなど海外の店に勤務したり、何年か働いてから独立して出店したりする人もいるようです。パティシエとしての技術が認められたり、有名店に勤務したりして、さらに高収入が得られる可能性はあるでしょう。
 

小中学生の女子が将来就きたい職業第1位は「パティシエ」! 平均年収は344万8000円

小中学生の女子が将来就きたい職業の第1位は「パティシエ」でした。パティシエの平均年収は344万8000円ですが、技術が認められたり有名店に勤務したりして高年収が狙える可能性もあるでしょう。
 
一方で、平均年収が437万4000円で、一般的に安定している職業としても知られている公務員は、将来就きたい職業の第10位でした。
 
中学生の娘がパティシエになりたいと考えていて、高校生になっても気持ちが変わらなければ、早めに専門学校の資料を集めて将来のプランを一緒に考えてみるのもよいでしょう。
 

出典

アデコ株式会社 全国の小中学生1,800人を対象にした「将来就きたい職業」に関する調査(2024年)
厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET) jobtag 国家公務員(行政事務)
厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET) jobtag 地方公務員(行政事務)
厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET) jobtag 洋菓子製造、パティシエ
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー