福島県福島市大波の古民家カフェ「imoca(いもか)」は10日、来店者が生活に困窮する家庭のために食事代を先払いできる「お互いさまチケット」を導入した。

 チケットは1枚400円で、購入すると岡山小に通う母子家庭6世帯の子どもたちに配られる。チケットを受け取った子どもはimocaや、市内岡部の弁当店「みどりや」で弁当と交換できる。

 imocaは、市内のNPO法人「0073(おおなみ)」代表の永井康統さんが運営。おおなみはチケットの対象となる6世帯に食料を無償で配るフードバンク事業を展開している。利用者に温かい食事を届けようとチケット導入を決めた。

 おおなみと交流がある同市のNPO法人チームふくしま理事長の半田真仁さんが導入を提案。半田さんは「子どもがお店に行けば必ずお弁当を受け取れる」とチケットの利点を強調した。永井さんは「チケットが集まれば、6世帯以外にも広げられる。店がある限りずっと続けたい」と意気込んでいる。

 imocaの営業時間は午前10時30分から午後4時まで。チケットに関する問い合わせはおおなみへ。