楢葉町産のコメで仕込んだ日本酒「楢葉の風」の新酒発表会が22日、同町で開かれた。関係者が特産品の完成を祝い、地域振興を後押しする"風"となることを願った。23日から発売される。
 町振興公社などでつくる「楢葉の酒づくりプロジェクト委員会」が企画し、商品化は今年で7年目。木戸川の水で育てた酒造好適米「夢の香」を使い、姉妹都市の会津美里町の白井酒造店が純米大吟醸や特別純米など5種類を醸造した。
 今年は約5000本(720ミリリットル入り換算)が出荷される。同店の白井栄一代表社員によると、純米大吟醸酒はやや甘めで柔らかな味わい、特別純米酒は食中酒に合うすっきりとした後味に仕上がったという。
 発表会では、同委員会長の猪狩守町観光協会長が「楢葉の風を通して町を知ってもらい、復興につなげる。地域に潤いとにぎわいを与えたい」、松本幸英町長が「復興に向けてコミュニティー形成に取り組んでいる。地酒で会話を弾ませ、楽しいひとときを過ごしてほしい」とあいさつした。
 町サイクリングターミナルや道の駅ならは、ブイチェーンネモト、Jヴィレッジなどで購入できる。価格は1・8リットル入りで純米大吟醸4620円、特別純米酒3465円。問い合わせは町振興公社(電話0240・25・3113)へ。