岸田首相は22日の衆院予算委員会で、現在行われている衆院補欠選挙で一部候補が他候補の選挙運動を大音量などで妨害していると問題視する声が相次いでいることについて野党から問われ、「選挙演説を大音響でことさらに妨害するなどして候補者の主張等が有権者に伝わりにくくすること、SNS等を通じて拡散し当該行為が広まっていくことがあるとすれば、何らかの対策が必要ではないか」と述べた。

国民民主党の田中健議員は「今回のように妨害行為そのものをユーチューブに上げたり、SNSに上げてそれを拡散させ炎上させ、それを大きな自分の利益としている人がいる。そういう人には私たちの常識が通用しない。プラットフォーマーなどとも連携して誹謗中傷対策をなんらかの形で妨害行為を拡散する取り組みなどを規制する方向も検討していただきたい」と迫った。

これに対し岸田首相は「SNSにおける拡散について問題だということは、その通りだと思う。具体的な対応についても政府としてどうあるべきかを考えたいと思うが、選挙運動そのものに関わる問題なので国会としても議論をいただくことが重要だ」と述べた。