イスラエル軍は7日、パレスチナ自治区ガザ南部ラファに地上侵攻を始めた。

イスラエル軍は7日、エジプトとの境にあるラファ検問所のガザ地区側を制圧したと発表した。

イスラエル軍は、制圧した場所にはイスラム組織ハマスの拠点があり、戦闘員約20人を殺害したほか、地下トンネル3本が見つかったと主張している。

ラファ検問所は、ガザ地区へ支援物資を搬入するために多くのトラックが通過する場所で、空爆などが激しくなった6日午後から閉鎖されているという。

ガザ地区では、支援物資が行き届かないため、餓死する子どももいて、さらなる人道状況の悪化が懸念される。

今回の地上侵攻は、ハマスが戦闘休止に向けた合意案を受け入れるとした直後に行われていて、ハマスは7日に声明を出し、交渉を妨害したと非難している。

これに対しイスラエルは、ハマスが受け入れた案はイスラエルの要求からかけ離れているとしていて、あらためて交渉するため、代表団をエジプトの首都カイロに派遣するとしている。