都内の住宅街。その中に現れたのはプレーパークと呼ばれる遊び場。

しかもすべて無料だ。ここは世田谷区にある「駒沢はらっぱプレーパーク」。

ここで40年以上プレーワーカーとして活動しているのが、天野秀昭(あまの・ひであき)さん (65)。

プレーワーカーとは、子ども達が遊びたい環境を作るスタッフのこと。

 

「“食べる” “眠る” “出す” “遊ぶ” 。これを“命の4本柱”って言ってるんだけど、子どもが遊ぶ事は、子どもの成長には欠かせない。」

近年、公園では「大声を出さない」、「走り回らない」など、子どもの行動を制限してしまう禁止事項が増えている。

しかし、ここでは工具を使ったり、屋根に登ったりするのも自由。禁止事項を極力なくして、子ども達が自由な発想で遊べる場所を提供している。

天野さんがプレーワーカーの道に進んだのは22歳のとき。

「子ども達の可能性を潰してはいけない」と“遊びの世界”に飛び込んだ。

そんな天野さんが伝えたいことは「“挑戦”と“失敗”を繰り返すことの大切さ」

「困難に出会ったときに、それを糧に一回り大きくなれるかどうか、外(遊び)っていうのはその底力を作っていく。」

 

「“遊ぶ”って“やりたい”ということの連続だから生きる意欲の根源なんだよね。だから、環境を作って“やりたい”って思うことがいっぱい、その子の中に出てきたらいいなって。」

子どもたちの成長のために思いっきり遊んで学んで欲しい。そんなプレーパークを守る天野さんの活動はあすも続く。