●FW:田川亨介

 東京五輪での久保建英や三笘薫のように、世代別のサッカー日本代表で活躍したのち、A代表でも中心選手に成長する選手は多くいる。一方で、世代別代表で存在感を放ちながらも、A代表にうまく定着できなかった選手も枚挙に暇がない。今回は、年代別の代表で期待を集めながらも、その後は苦しんでいる選手をピックアップして紹介する。※データは『transfermarkt』を参照、4/13時点。

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生年月日:1999年2月11日(25歳)
所属クラブ:ハーツ(スコットランド)
2023/24リーグ戦成績:10試合0得点0アシスト

 田川亨介は、サガン鳥栖の育成組織に在籍していた頃から注目を集めた選手で、各世代代表を経験してきた。18歳だった2017年には、飛び級でU-20日本代表に呼ばれてFIFA U-20ワールドカップに参加し、5試合に出場して1得点1アシストという結果を残している。その後も20歳でA代表デビューを飾るなど、日本の若手の中でもトップクラスに期待を集めたFWだった。

 しかし、2017年に鳥栖でプロキャリアをスタートさせたあとは、伸び悩んでいる印象を受ける。2021シーズンにFC東京でリーグ戦5得点を挙げた後で、ポルトガルのサンタ・クララに加入して12試合で5得点を挙げたときはブレイクの予感があったものの、翌2022/23シーズンは27試合で2得点とふるわず。今季からスコットランドのハーツに加わっているが、ここまでリーグ戦の出場はわずか10試合。2024年に入ってからは途中出場で2度ピッチに立っただけで、状況はさらに悪化していると言える。近年の実績を考えれば、A代表からしばらく声がかかっていないのは当然だろう。

 そうは言っても、田川はまだ25歳で、まだ十分に若い。スピード自慢な上に、裏への飛び出しは鋭く、日本代表にとって唯一無二の武器になり得る。まずはクラブで定位置を確保していきたいところだ。

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