涙にくれた東京五輪から3年――。久保建英は再び大舞台に立つのか。

 大岩剛監督が率いるU-23日本代表は先日、カタールで開催されたU-23アジアカップで見事に優勝。3位以上に与えられるパリ五輪への出場権を獲得した。

 そんななか、3人のオーバーエイジとともに注目を集めているのが、久保の参加だ。ラ・リーガで大活躍中のレフティは現在22歳で、出場対象年齢ではあるものの、五輪期間は代表ウィーク中ではなく、選手の招集に強制力がないため、決して容易ではない。

 それでも宮本恒靖会長は「メダルを狙えるようなバックアップ」を約束するなど、日本サッカー協会(JFA)は前のめりな姿勢を見せるなか、韓国公共放送『KBS』が「イ・ガンインとは違い、パリへ行く久保は『東京の涙』を拭うチャンスを得た!」と題した記事を掲載。同じ2001年生まれで、親友としても知られる自国代表の名を挙げ、次のように伝えた。
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「日本は予選で優勝してパリに向かうが、韓国は10大会連続出場の夢を果たせなかった。また、友人でありライバルでもある久保建英とイ・ガンインの喜怒哀楽も交錯した。2人は3年前、20歳で東京五輪に出場。久保を擁する日本は準決勝まで進むも、3位決定戦でメキシコに敗れた。イ・ガンインは主に交代出場ながら3ゴールを挙げたが、準々決勝でこちらもメキシコに苦杯を喫した。

 久保がメキシコ戦後に号泣する姿が話題となった。涙が止まらない姿は、無観客試合だったため、中継を通して応援していた日本のファンを悲しませた。自国開催で、1968年のメキシコ五輪以来のメダルを目ざしていた日本は、最後のハードルを越えられず、2012年のロンドン五輪に続いて4位に甘んじた」

 同局はそのうえで、「久保はついに『東京の涙』を拭う機会を手にした」と説明。日本がパリ世代最大のスターをメンバーに加える可能性が高いと見ている。

「JFAは久保を含む欧州で活躍する同年代の精鋭を全員選出し、最強チームを編成する方針を発表した。パリ五輪で久保のような海外組の『ワイルドカード』を手にする見込みだ。過去最高成績を目ざす日本サッカーは、再び五輪を通じて世界に羽ばたく原資を見つけ、才能ある若手は大舞台を経験することで次のステージに成長する。一方、韓国サッカーはその機会を失った」

 果たして、大岩ジャパンはどんな顔ぶれで悲願の金メダル獲得を目ざすのか。メンバー発表時、すでに興味津々の韓国メディアを含め、大きな話題となるのは間違いなさそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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