UEFAチャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグ、バイエルン対レアル・マドリードが現地時間4月30日に行われた。バイエルンのホームで行われた1stレグは2-2のドローに終わった。試合後にバイエルンを率いるトーマス・トゥヘル監督がサッカー韓国代表DFキム・ミンジェに激怒した。

 レアルの先制点のシーンでは、前線からボールを受けようと落ちてきたヴィニシウス・ジュニオールにCBのミンジェが付いて行ってしまい、ゴール前のスペースが大きく開いてしまった。そこに完璧なスルーパスをトニ・クロースに通され、一気にスピードを上げたヴィニシウスが追いつく。そして、ヴィニシウスは冷静にゴールを決めた。

 その後、レロイ・サネのゴールで追いついき、ハリー・ケインのPKで逆転に成功したバイエルンだったが、82分にミンジェがPKを献上してしまう。ヴィニシウスからのパスをボックス内で受けたロドリゴ・ゴエスをミンジェが倒してしまい、レアルにPKが与えられた。これをヴィニシウスが決めて、レアルが終盤に同点に追いついた。

 バイエルンの専門メディア『BAVARIAN FOOTBALL WORKS』が試合後のトゥヘル監督のインタビューを掲載。2失点に関与したミンジェについて「彼は2回も貪欲すぎた。先制ゴールのシーンで、ヴィニシウスに対しての動き出しが早すぎて、トニ・クロースのパスを受けてしまった。彼は予測をしてしまい、アグレッシブすぎていた」と先制ゴールについてのミンジェの動きについて言及した。

 さらにトゥヘル監督は「2点目のシーンで不運にも、もう一つミスを犯してしまった。相手2人に対して我々は5人いた。我々は人数が足りていたんだ。ロドリゴに対してアグレッシブにディフェンスする必要はなかった」と説明。続けて指揮官は「エリック(・ダイアー)が助けに行こうとした瞬間、彼(ミンジェ)はロドリゴを倒してしまった。不運にも、彼らのクオリティーでは、それらのミスが命取りになる」とコメントしつつも、「でも、それは良く起きることだ。我々は次に向かわないといけない」と話した。

 結果を左右するミスを犯してしまったミンジェだが、今後巻き返すことができるだろうか。