UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)準決勝1stレグ、バイエルン・ミュンヘン対レアル・マドリードの試合が、現地時間4月30日に行われた。この一戦でレアル・マドリードのクロアチア代表MFルカ・モドリッチが、ある記録を樹立した。スペインメディア『MUNDO DEPORTIVO』が5月1日に報じている。

 38歳のモドリッチは1点を追いかける76分、チームの要であるイングランド代表MFジュード・ベリンガムに代わって途中出場。ベリンガムと同時にベンチに下がったトニ・クロースからキャプテンマークを譲り受けてピッチに立った。38歳と234日での出場で、この瞬間にレアルの選手として、欧州カップ戦におけるクラブ最年長出場記録を更新した。

 これまでの記録は、1958年から1966年までレアルでプレーしたハンガリー代表の伝説的ストライカー、フェレンツ・プスカシュまで遡る。レアルで通算528試合に出場し、512ゴールと驚異的な数字を残したレジェンドで、FIFA(国際サッカー連盟)が定める年間最優秀ゴール賞の「プスカシュ賞」の由来にもなった選手だ。

 プスカシュが出場した欧州カップ戦最後の試合は、1965年11月17日に行われたスコットランドのキルマーノック戦。38歳229日での出場となったこの試合を最後に、モドリッチが今回記録を更新するまで58年間に渡り、記録は誰にも破られることは無かった。レアルは現在、30代以上の選手とは、基本的に1シーズンごとに契約を更新するルールがあるため、モドリッチの新記録樹立は偉業とも言えるだろう。

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