リバプールに所属する日本代表MF遠藤航が、同クラブに加入してから1年ほどしか経たないうちに退団するかもしれない。監督交代に伴い、夏に中盤強化を計画しており、ポジションの新たな競争相手が現れることで出場時間が制限されるリスクを負うとの見解を、英メディア『ギブ・ミー・スポーツ』が示した。

 リバプールは昨夏、サウジアラビア1部のアル・イテハドに移籍したブラジル代表MFファビーニョの後釜として、ブライトンのエクアドル代表MFモイセス・カイセドの獲得に動いた。しかし、英国史上最高額となる1億1500万ポンドを提示したチェルシーがカイセドの獲得に成功したことで、リバプールは急遽、シュトゥットガルトから1600万ポンドで遠藤を獲得。加入当初は途中出場が多かったものの、フラム戦でゴールを決めたのをきっかけに出場時間が増加した。アーセナル戦やマンチェスター・ユナイテッド戦など重要な試合でもフル出場を果たす試合が増え、マンチェスター・シティ戦ではマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選出されている。

 ただ、遠藤を重宝していたリバプールのユルゲン・クロップ監督は、今季終了後に退任する予定だ。後任候補としては、アルネ・スロット氏の名前が挙がっている。同メディアは「遠藤は新政権の最初の犠牲者になる可能性がある」とし、「リバプールのユニフォームに袖を通す遠藤の将来は、今シーズン終了後に疑問符がつく可能性が高いという。次期スポーツ・ディレクターのリチャード・ヒューズとフェンウェイ・スポーツ・グループのフットボール部門最高責任者であるマイケル・エドワーズによって、スロットの治世の初期段階で守備的MFを獲得する計画がすでに立てられているからだ」と報じた。スロット氏はフェイエノールトに所属する24歳のオランダ代表MFマッツ・ウィーファーの獲得を望んでいるとされ、獲得に成功すれば、遠藤に大きな影響を与えることになりそうだ。

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