ユルゲン・クロップ監督が今季限りでの退任を発表したことで、来季に向けてチームの再構築を進めているリバプール。91〜94年にリバプールの監督を務めたグレアム・スーネス氏は、今夏にチームの絶対的主力であるフィルジル・ファン・ダイクが移籍する可能性があると指摘した。

 15年からリバプールで指揮をとっていたクロップ監督は、今季限りでチームを離れることを発表している。同監督は、プレミアリーグで30年ぶりの優勝を成し遂げ、UEFAチャンピオンズリーグでは14年ぶり6度目の優勝を勝ち取るなど、在任期間中に数多くのタイトルを獲得していた。

 そんな名指揮官がチームを去ることによって、現在チームの絶対的主力であるファン・ダイクもまたクラブを離れる可能性があると同メディアは指摘。実際に、同選手はクロップ監督の退任が決まってから、自分自身がリバプールの新時代に関わっていると思うかとメディアに聞かれて、「わからない」と率直な思いを語っていた。チームの大黒柱でもあるファン・ダイクの移籍の可能性について、スーネス氏は次のように指摘している。

「ファン・ダイクの契約終了が近づいているという事実が私を心配させている。彼は7月で33歳になる。もし彼の代理人がレアル・マドリードのスポーツ・ディレクターに電話をかけたら、レアルはファン・ダイクを連れて行くだろう。今の彼の様子と、彼が起こしている騒動を見ると、明らかに不満を抱いていると思う。これまでのキャリアを通してそうしたことはなかった」

 また、スーネス氏は「キャリアの時間は刻々と過ぎており、多くのメダルを勝ち取るためにはどこか他の場所に行く必要があるかもしれないと考えている可能性がある」と繰り返し、指揮官が変わることを機にファン・ダイクが移籍を検討する可能性があることを強調していた。

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