シャビは、「クレ(バルセロナサポーターの愛称)は、スペイン、ヨーロッパにおける最大のライバル、レアル・マドリードと競争することは、経済的レベルで非常に困難な状況であることを理解しなければならない。25 年前は監督が、『この選手が欲しい』と何度も言えたが、今はそのようなことはできない」と永遠のライバルと過去の状況を引き合いに出して、厳しい財政状況にあることを強調した。
 
 さらに、「我々は、財政的に健全な他のクラブと同じような状況にはない。ファイナンシャル・サステナビリティ・レギュレーション(財務持続性規則)が、他のビッグクラブと同じような状況にないことを監督として理解している。それは、会長とデコ(スポーツディレクター)と話しあってきたことだ。とはいえ、我々がタイトル争いを望んでいないことを意味しているわけではない。安定と時間が必要だということをクレも理解する必要がある。ポジティブな面も出せるとは思うけどね」と心境を打ち明けていた。

 この発言が、シャビの能力に懐疑的な考えを持っている幹部たちの逆鱗に触れた。彼らは、ラポルタ会長にシャビ監督の続投を再考するように迫ったという。また、シャビが欲したスペイン代表FWフェラン・トーレスやフランス代表DFジュール・クンデ、ポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキを獲得し、財政が圧迫されていることも、影響を及ぼしているようだ。一旦は、シャビの続投が正式発表されたが、来季、シャビがバルセロナを指揮することは不透明となっている。

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