ママ友とのお付き合いは、メリットもありますがデメリットもある場合もあります。筆者の友人・J子は引っ越し先の学校で、とんでもないママ友軍団に巻き込まれてしまい、嫌な思いをしたそうです。そのママ友はどんな人たちだったのか、J子に話を聞いてみました。

歪んだ世界

私は夫の仕事の関係で、新興住宅地に引っ越しをしました。
私たち夫婦には小学生の息子がいたため、転校をしたのですが……。

転校先のママ友たちはとんでもない人達ばかり!
夫の職業自慢、親の資産自慢、子どもの教育費自慢など、とにかく『何にいくらお金を遣っているか』がすべての基準になる、歪んだ世界だったのです。

品評会

ある年のGW明け、クラスで強制的に作ったSNSのグループに「いつもの品評会やるからAさん宅に集合ね!」というメッセージが入りました。

仲良くさせてもらっているママ友に聞くと「あれはGWにどこへ行ったか自慢し合う会なんだよ。どこも行ってない人を見つけたら大騒ぎになるから、何かしら理由つけて行かない方が良いよ!」と教えてくれました。

私はGW中に帰省はしたのですが、お土産は買ってきてなかったので、品評会には欠席するという連絡をしておきました。

ボスママ

次の週、授業参観へ行くと「J子さん、GWはどちらかにお出かけしたの?」とボス的存在のママに聞かれました。
私はGWが祖母の三回忌にあたるため、旅行ではなく帰省をしたと話すと「あら、出かけたんならお土産は? 買ってくるのが常識でしょう?」と呆れたように言われました。

夫の仕事が忙しかったため日帰りだったこと、お土産を買ってくることを忘れていたことを話すと「あなたねぇ、この地域に住んでいるのなら、地域のルールに従いなさい! 郷に入れば郷に従えよ!」と大勢の前で怒鳴りつけられたのです。

夫への報告

あまりの言いがかりに頭に来た私は、夫にその話を報告しました。
夫は私よりも怒り心頭で「何だそれ? じゃあ、引っ越ししよう。そんな大人がいるところで子供を育てたくないし、そもそもうちはそんなセレブじゃないからな!」と言い出しました。

夫はちょうど在宅勤務になるタイミングだったため、引っ越しを決意。
その後、価値観の合わないママ友たちとは付き合わずに済みました。

ママ友

ママ友付き合いに難しいことがあることもわかっていましたが、夫の言う通り、何か理由があり自慢し合っているのかもしれませんが、あんな大人ばかりの環境で、子どもを育てるのは確かに嫌でした。

夫が親身に相談に乗ってくれたこと、引っ越すという決断をしてくれたことは、本当に良かったと思っています。

今は、引っ越し先では仲の良い人たちもできて、穏やかな生活を送れています。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K