“お節介”を“親切”と履き違えては、他人にやたら自分の意見を押しつけてくる人に出会ったことはありますか?
とにかく迷惑の一言に尽きますが、そういう人に限って身勝手な言動をとってこられがち。
今回は、筆者の友人から聞いた失礼な女性のエピソードです。

久しぶりのデートでウキウキしていた

これは、彼氏との久しぶりのデートで電車を利用したときの話です。

その日は、土日休みの私と平日休みの彼氏が、何とか日程調整して会えることになった日でした。

「彼氏にかわいいって思ってほしい」
とルンルン気分で身支度を整えた私。

駅チカの水族館デートの予定だったので、待ち合わせの最寄り駅まで、電車で向かっている途中でした。

初対面の女性に急に話しかけられ……

「あなた、これすれば?」
「ちょっと気になってるでしょう」

電車に揺られること数分、急に見知らぬ中年女性から声をかけられます。

『何のことだろう?』と目を向けてみると、そこにあったのは電車内によくある広告。

その内容に、思わず唖然としてしまいました……。

お節介な女性に振り回されてしまう

なんと、勧められたのは【脱毛】!

「ちょっと剛毛じゃない?」
「毛はツルツルの方が絶対いいわよ」

女性はさらに畳みかけるように、ガンガン脱毛を勧めてきます。

私自身、剛毛であることを気にしていたものの、まさか見知らぬ他人から指摘されるほどとは……。

女性に対して『失礼でしょう』という怒りの感情よりも、恥ずかしさでいっぱいになった私。

思わず何も言えなくなってしまいました。

ほかの乗客が助けてくれた!

縮こまる私に、救世主が!

「別にどうでもいいでしょ」
「関係ないのにお節介ですから」
「言ってること失礼すぎますよ」

中年女性を非難してくれたのは、隣に座っていたギャルっぽい女性。

一部始終を聞いていた様子で、バシッと中年女性に注意してくれました。

「親切で言ってあげたのに」
と中年女性は食い下がるも
「それはただのお節介だから」
とギャルが一蹴。

周りの乗客からも冷たい視線が送られ、中年女性はそそくさと別の車両に移っていきました。

その後、ギャルから
「気にすることないですよ」
「色白でとっても素敵ですね」
とフォローされた私。

良かれと思って言ったことでも、言っていいことと悪いことがありますよね。ギャルのおかげで、すっかり落ちていた気分も上がり、その後のデートも楽しめました。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:一瀬あい