子を持つ親を悩ませる【役員決め】。やりたいと立候補してくれる方はまれで、役員が回ってきたら子供のためと割り切って1年頑張るという方がほとんどだと思います。今回は、そんな役員仕事から嘘をついて断り続けた私のママ友のお話をご紹介します。「自分さえよければそれでいい」そんな姿を我が子には見せたくないと思いますが……。

子供会の役員決め

私の住む地域では、子供が生まれたら自治会の子供会へ入ります。私は小学6年と4年の息子がおり、すでに2回役員を引き受けました。上の学年の子を持つ親から順に役員になるのですが、同じ地区に住むA子さんは、何かと理由をつけて役員を断り続けていました。

幸い子供がいる世帯が多く、これまではA子さんがやらなくても問題なく役を回せていたのですが、今年度は役員を済ませていないのはA子さんだけになり、避けられない状態になりました。

しかし、話し合い当日、A子さんは「要介護状態の義母の介護をすることになったからできない」と急に断ってきました。介護なら仕方ないと、結局他の人が2巡目をすることになったのですが、毎回役員を逃げるように断り続けるA子さんを不審がる親もいました。

介護を理由に役員辞退したはずなのに?

ある日、ママ友とランチをしていたら、A子さんの義母を店内で見かけました。幼稚園や小学校の祖父母参観や運動会には必ず顔を出すので間違えるわけはない、でもなぜ要介護のはずなのにこんなところでランチ? と不思議に思っていました。

その後ご近所の井戸端会議でその話をしたら、なんといろんなところでA子さんの義母の元気そうな姿が目撃されていたのです。

自業自得の結果に……

A子さんからは、ほぼ寝たきりでしょっちゅう介護に通っていると聞かされていたので、嘘だったことがわかりました。
さらに、小学校の役員も嘘を付いて除外申請していたらしいのです。子供のために仕方なくやっている人が多い中、そんなすぐバレるような嘘をついてまで役員を引き受けないなんて……と、周りはあ然。
すでにママ友の中で浮いていたA子さんでしたが、結局周りから総スカン状態になってしまいました。役員を引き受けるのが嫌という気持ちはわかりますが、周りを騙してまで役員を押し付けるようなやり方をしたせいで、周りの反感を買ってしまったようです。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kato Rira