東京都知事選にサプライズ出馬したのが、作家のひまそらあかね氏(41)だ。インフルエンサーとして知られるひまそら氏は「公金チューチューをなくす」「東京都をデジタルで楽しませる」などの公約を掲げ、一部保守派の論客からの評価も受ける。都知事選で何を目指すのか。ひまそら氏がSNS上で夕刊フジの取材に応じた。

ひまそら氏は、「暇空茜」の名前でSNSを中心に活動し、X(旧ツイッター)のフォロワー数は28万を超える。若年女性らに対する都の支援事業を巡り、公金支出について住民監査請求を行うなど注目を集めてきた。

小池氏、公約一丁目一番地を削除

他の候補者をどう見ているのか。小池百合子知事(71)について、「公約の一丁目一番地である『公文書の黒塗りを止める』を、僕が公金の不正会計疑惑を追及すると削除しました。8年前の公約一丁目一番地を削除するような小池氏は政治家としてふさわしくないと思います」とした。地域政党「都民ファーストの会」は小池氏が代表を務めていた2017年、基本政策に「『黒塗り』の公文書を改め、徹底的に情報公開する」と掲げていた。

蓮舫氏、事前運動があまりにもひどい

前参院議員の蓮舫氏(56)については「党派性もあるでしょうが、事前運動があまりにもひどいと思いました」と指摘する。

石丸氏、有権者にいい顔をするために嘘

ひまそら氏は前安芸高田市長の石丸伸二氏(41)とは告示前の15日のインターネット番組で対談した。

石丸氏は「マンガ賢者」を自称しているが、対談では人気漫画「鬼滅の刃」に登場する主人公の宿敵「無惨(むざん)」の名前も思い出せず、「鬼舞辻(きぶつじ)」という上の名前も分からなかったとして、ひまそら氏は「有権者にいい顔をするために嘘を付く最悪な政治家だと思います」と批判した。

「昨年末に『金でしか選挙に勝てない人は政治家をやめてほしい』と言っておられましたが、ドトールの会長の支援の賜物か、選挙運動を多大に展開しておられます。よって、最もふさわしくないと考えます」と強調した。

「やってきたことを見ていてくれた人達がいる」

ひまそら氏は自身の選挙運動について、「選挙公報、新聞広告、Youtube、Xのみです。今後もなにか特別な事情がなければ変わりません」とする。そして「(都の公金支出に絡む)国賠勝訴や住民監査請求、住民訴訟はなぜかマスコミがほとんど報じませんでしたが、今までやってきたことを見ていてくれた人達がいると実感しています」と支持の拡大を見据えた。