菊池雄星と“同僚”の友情に「いいチームメートだね」

■ブルージェイズ 5ー4 ヤンキース(日本時間17日・トロント)

 ブルージェイズの菊池雄星投手が16日(日本時間17日)、本拠地で行われたヤンキース戦に先発登板し、6回4安打1失点、9奪三振の快投で今季初勝利を手にした。MLB公式のブルージェイズ番、キーガン・マシソン記者によれば「(5日・同6日の)ニューヨークでの勝利の後、ユウセイ・キクチはロッカーから日本の最高級ウイスキーのひとつである『山崎』のボトルを出した」とのことで、新しい“儀式”が生まれているようだ。

 同記者は「これはトロントのクラブハウスにおける新しい伝統の一部である。キクチが先発してブルージェイズが勝つと、山崎が出てくるのだ」と言及。クラブハウスで披露される「山崎」は「もちろん、少量である。良い品だ」とも記されている。

 同記者によれば「山崎蒸溜所は1923年に開設された日本初の商業蒸溜所で、ウイスキーの歴史としてはまだ浅い」と説明されている。そこから100年が経ち、「日本のウイスキーはゆっくりと成長し、最近では国際的な舞台で爆発的な人気を博している。その中でも山崎ウイスキーは最も切望される日本のウイスキーの1つだ」とされている。

 菊池から注がれた「山崎」は、ダニエル・ボーゲルバック内野手にとって、新鮮なものだった。2人は2019年、2020年にマリナーズで同僚であり、親密な絆を育んできた。ボーゲルバックは「新しい国に移住することの難しさを、人々は十分に理解していないと思う」などと話し、菊池の背中を押している。

 さらに、ボーゲルバックは「彼がここでの生活になじみ、そうした困難を克服して活躍しているのを見ると、居心地がよければ、人は能力を本当に発揮できるということがよくわかるよ」と語り、菊池の初勝利を喜んだ。

 このことを知ったファンはSNS上で「いいチームメートだね」「こういうチームメートが必要だ」「3000ドル(約46万円)だって? キクチはパーティーの仕方を知っている! 僕もトライしてみたい」などの反応を見せ、盛り上がっていた。(Full-Count編集部)