◇国内女子メジャー◇ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ 事前(1日)◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース◇6665yd(パー72)

前週「パナソニックオープンレディース」で予選落ちを喫した上田桃子は、日曜日もコースで練習を行ったという。3週連続で日本ツアーの予選カットラインをクリアできなかったのは、長いキャリアでも2016年に続く2度目。「いい形で入ってきたいなとは思っていたんですけど、その分、ここ最近は日曜日に練習をしてきたので。この悔しさを今週にぶつけられるように」と話す。

届きそうで届かない国内メジャータイトルへのチャレンジは今大会が58試合目になる。残してきた数字は、紛れもなくトップ選手の証明。予選落ちのない「リコーカップ」を除く3大会43試合で予選落ちは1回ずつあるだけ。予選通過率は驚異の93.02%をマークしている。

優勝者に最も接近したのは、2009年「リコーカップ」(6位)と15年「日本女子プロ選手権」(2位)の2ストローク。「サロンパスカップ」では11年(4位)と15年(2位)に4打差でフィニッシュした。トップ5に入った確率36.36%(4/11)は4大会で最も高い。

特に15年は今週と同じ東コースで、新進気鋭の20歳だったチョン・インジ(韓国)と最終日最終組で対決。「あの時の印象が一番強い。『ここからバーディバットを打ってたな』とか、『このホールは刻んでセカンドを打ちやすい所から打ってたな』とか。いいイメージの方が多いんです」とうなずく。

東西の違いはあるが、毎年茨城ゴルフ倶楽部で開催される国内メジャー。「このコースは、とにかく手前からのアプローチショットを徹底して練習するっていうのが自分の中での準備だと思っている。ここ最近も、ずっとそこはイメージして練習はしてきた」。求められるプレーは身に染みて分かっている。

「80点、90点のイメージでやろうとして、逆に50点を下回っちゃうようなことが最近多かった。まずは大きなミスをしないように。『60点でいいなあ』くらいのマネジメントと期待で行ければ、空回りせずに済むのかな」と笑った。不安を抱えながら迎えた週に好結果を残したことも数え切れない。ともすれば入れ込みすぎてしまう大舞台を前に、肩の力を抜いた。(茨城県つくばみらい市/亀山泰宏)

※サロンパスは2008年からメジャー