『チャンピオン・カーニバル2024』黒部市総合体育センター メインアリーナ(2024年4月29日)
Aブロック公式戦 ○宮原健斗vs黒潮TOKYOジャパン×

 Aブロック単独首位の宮原が4年7ヵ月ぶりの再戦となった黒潮を破って5勝目。独走態勢で決勝進出に王手をかけ、デイビーボーイ・スミスJr.との最終公式戦を迎えることになった。

 2019年覇者・宮原は初戦で綾部に不覚を取ったものの、その後は4連勝。Aブロック単独首位で終盤戦を迎えた。6戦目となったこの日の相手は黒潮。2019年9月の王道トーナメント以来、4年7ヵ月ぶりの再戦となった。

 ともに長い入場で魅了してから試合開始。一進一退のせめぎ合いが続いた中、黒潮がアストロシザースで場外に吹き飛ばし、ケブラーダで先制した。スワントーンボム、ジャケットパンチ連打と猛攻を浴びて後手に回った宮原は、イケメンドライバー、バズソーキックで何度もニアフォールに追い込まれた。

 それでも宮原はムーンサルトを自爆させ、ブラックアウトで逆襲。丸め込みを連発されてあわやの場面を作られたが、再びブラックアウトを突き刺して流れを完全に引き寄せると、シャットダウン・スープレックス・ホールドで3カウントを奪った。

 宮原が黒潮を破って5勝目。勝ち点を10に伸ばした。あとは5・6後楽園大会のスミス戦を残すのみ。スミスも同じく2失点で追いかけており、この一戦が事実上の決勝進出決定戦となる可能性もある。

 4・20浜松大会以来、今カーニバル2度目となる最高マイクで黒部大会を締めた宮原。その中で興奮のあまり「4勝」と間違えてしまったものの、決勝進出に王手をかけた格好となった。スミスとは4・24品川大会でのタッグ対決以来の再戦で初シングルとなる。「5勝目で単独首位だろ? Aブロック単独首位だ。もうこのまま5月12日、優勝決定戦、決まりでもいいんじゃねえか」とまで言ってのけた最高男は「あいつは何点だよ? デイビーボーイは。8点か。いい勝負だ。デイビーボーイ・スミスJr.、5月6日だ。お前をブローク・ユー(叩きのめしてやる)」と通告した。

 初戦黒星から一転、怒とうの5連勝。最高男は5年ぶりV2を成し遂げるまで止まらない。

【試合後の宮原】

▼宮原「おっしゃあ! 5勝目だそうだ。興奮しちゃって4勝目と言ったが、5勝目だ! 今日、会場の皆さんの方が物知りだったようだね。それだけ世の中がチャンピオン・カーニバルに夢中で、1勝1敗に一喜一憂してるってことだ。5勝目で単独首位だろ? Aブロック単独首位だ。もうこのまま5月12日、優勝決定戦、決まりでもいいんじゃねえか。誰だ? 残すところは」

――デイビーボーイ・スミスJr.選手だが?

▼宮原「あいつは何点だよ? デイビーボーイは。8点か。いい勝負だ。デイビーボーイ・スミスJr.、5月6日だ。お前をブローク・ユー(叩きのめしてやる)」