『レスリング薩摩の国』鹿児島・西原商会アリーナ(2024年4月29日)
◯クラーク・コナーズ&ドリラ・モロニーvs高橋ヒロム&BUSHI×

 鹿児島を舞台に行われたIWGPジュニアタッグ王座戦は、王者コナーズ&モロニー組がヒロム&BUSHI組の挑戦を圧巻のフィニッシュで退けてV2に成功した。

 ジェイク・リーまで巻き込んであらゆる局面で火花が散るBULLET CLUB『WAR DOGS』と、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(L・I・J)の抗争。この日はジュニアタッグ王座を懸けての激突となった。

 ヒロム&BUSHIは揃いのハーフマスク姿で登場したものの、のっけから王者コンビが強さを発揮。二人がかりのスピアー&ザ・ゴア同時発射で序盤からヒロムの動きを止め、荒々しく攻めに攻めて勢いをみせつけた。

 乗り切ったL・I・Jサイドが反撃に出ても、コナーズとモロニーは要所を驚異的なパワーと突進力で押さえ込んで決定打を許さない。それでもヒロムはTIME BOMB 1.5で活路をこじ開けるや、ヒロム&BUSHIで飛び込み回転エビ固め&ジャーマンの合体攻撃に成功だ。

 すかさずBUSHIが狙ったMXは、コナーズのスピアーで空中撃墜されたものの、なおもBUSHIはNo ChaserをBUSHIロールで切り返して前哨戦となった広島イリミネーション戦の再現を狙う。

 だが、今回はモロニーがカット。逆にBUSHIを問答無用のドリラ・キラーで突き刺すや、コナーズもヒロムをNo Chaserで排除だ。続けざまにコナーズ&モロニーは必殺合体技のFull Clip(ダブルインパクト式スピアー)をぶっ放して、BUSHIから3カウントを奪ってみせた。

 最後はL・I・Jジュニアコンビに“差"をみせつける、文句なしの圧巻勝利。ユニット抗争でリードするとともに、ジュニアタッグ戦線での盤石ぶりを一層際立たせる形となった。

【試合後のコナーズ&モロニー】

▼モロニー「聞こえないが、そんなにヒドくはない。ああ(※ビールを開けて乾杯。少し談笑しながらビールを飲む)」

▼コナーズ「(※缶を見つめながら)サッポロ……無料で俺たちに提供すべきだな」

▼モロニー「ああ」

▼コナーズ「わかるだろ……毎試合……(※カメラの方を見て)サッポロ……さあ、ズームしろ。ズームしてくれ。俺たちが誰かわかるか? 俺たちは最高のレスラーで……(※控え室に向かうヒロムの叫び声がコメントスペースにまで届く)黙りやがれ!」

▼モロニー「(※スタッフの方を見て)殺人を犯したくはない。ここのクソな文化では殺人は重罪だからな。だが、ドアを閉じておいてくれなければ、俺は殺人を犯すことになる」

▼コナーズ「(※怒りを抑えるように)ああ、俺は今腹を立てている」

▼モロニー「(※コナーズに向かって)邪魔したな」

▼コナーズ「いや、大丈夫だ。そんなに重要なことでもない。カゴシマの話をしよう」

▼モロニー「ああ」

▼コナーズ「気候はいい」

▼モロニー「ああ」

▼コナーズ「人々は……ンー」

▼モロニー「遅れてるな」

▼コナーズ「間抜けだ。ハハハ。バカだが……簡単な試合だった」

▼モロニー「ああ」

▼コナーズ「言ってくれ。俺から言うことは特にない。俺は飲む」

▼モロニー「うまいもんな。今日はもう甘いもんを 2 つ味わった。時計がてっぺんを回る頃には、3つに増えてるだろう」

▼コナーズ「へへへ」

▼モロニー「勝利ってものは、アルコールよりも強いな。俺たちは酒を飲み続けて、文字通り、俺たちは“ワルなんだ"と言い続けてきた。だがちょっと嫌な感じがする、ハハハ」

▼コナーズ「簡単すぎるもんな。俺たちの試合を望む人たちが世界各地にいる」

▼モロニー「そりゃそうだろう」

▼コナーズ「これで稼げる。(※自家製の白いベルトを掲げて)大金を掛けてタイトルを作ってくれた。俺たちのカスタマイズプレートに出資してる人がいる。俺たちの望むビースはまだ買ってくれないが、それは置いておいて、俺たちは世界最高の大君なんだ。それと同時に、俺たちは概して世界最高のジュニアヘビー級選手だ。だから今年も出場する……(※机を叩いて)」

▼モロニー「BEST OF THE SUPER Jr.」

▼コナーズ「『BEST OF THE SUPER Jr.』キャッチフレーズは何だった? “Take the Wings?"」

▼モロニー「らしいな。まだ“魂も揺さぶり"終わってないと思ってたが」

▼コナーズ「あいつらの“翼を奪って、勝利も奪って"やろうぜ。だがそれって、俺たちがいつもやってることじゃないか」

▼モロニー「それを公式が言い始めたのか。あの大会は、概してこの惑星で最も名誉あるトーナメントだ。だが率直に言うと、俺たちが参加するすべての試合は『BEST OF THE SUPER Jr.』だ。俺たちがいるんだからな。俺たちは、典型的な自分大好きスタイルや、ウィル・オスプレイの真似なんかを選ばない。俺たちが実行したのは、あいつを殺して別のところへやったってことだ。あれは効いただろう、BILLY GOAT? あと 1 週間もあるのか。この下らないシリーズはいつ終わる? もう俺たちが証明しないといけないものなんて残っていないのに。むしろ“破滅への道(Road to DESTRUCTION)"なんじゃないのか。どうなってる。トーキョーに戻り、そこでも厄介を起こすことになるだろうな。俺たちはシリーズで合流することになる。(※コナーズの方を見て)俺たちの1周年だな」

▼コナーズ「そうだ。初めて会った時のことを覚えてるか?」

▼モロニー「(※笑って)ああ」

▼コナーズ「記者会見の前」

▼モロニー「ああ」

▼コナーズ「こいつは UNITED EMPIRE の一員だった。俺は BULLET CLUB で、隣同士では座らなかった」

▼モロニー「何があったか話してやってくれよ」

▼コナーズ「本当の話か?」

▼モロニー「舞台裏の話をちょっと」

▼コナーズ「よし、俺たちが最初に会ったとき、最初にやったことは……下の階に行って、叩いて『お前新しく来たんだろ』って言ったんだ。『上の階にいるヤツらと飲みたいのか?』って。『あ……ダー』って答えたから、上に行って、ワイルドターキーのボトルを 2人で半分ずつ飲んだ。それから記者会見に行ったら、席が隣同士だったんだ。その後のことは歴史が語るとおりさ。これが真実さ」

▼モロニー「俺たちのやっていることは正に悪魔の所業だが、これは天からの賜物だ。議論の余地はない。こいつが同じ階級だったんだ。2つのユニットで」

▼コナーズ「ここ、ニホンの真ん中で出会うなんてな」

▼モロニー「ニホンで! 複数の海を越えて、機内で Netflix を見て」

▼コナーズ「俺たちは『BEST OF THE SUPER Jr.』の決勝で相対する。俺がブロック A、こいつがブロック B を制する。このベルトを挟んでな。面白くなるだろう。(※モロニーの方を見て)なぜかわかるか?」

▼モロニー「言ってくれよ!」

▼コナーズ「その理由が?」

▼モロニー「(※机を叩いて)理由を教えてやってくれ!」

▼コナーズ「BECAUSE THAT'S MY DOGS FOR REAL!」

▼モロニー「ウォーー!!」

※ヒロム、BUSHI はノーコメント