5・4両国大会『WRESTLE MAGIC 2024』の5大GHC戦に向けた調印式および会見が30日、開かれた。

 サプライズ続出の『MONDAY MAGIC』のビッグマッチとなる同大会。全12試合が予定されているが、半数にあたる6試合が事前に発表されている。

 うち5試合は各GHC戦。GHCヘビー級王座戦では王者イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.に清宮海斗が満を持して挑戦する。

 清宮はここ1ヶ月で拳王とジェイクを立て続けに撃破。文句無しの実績をひっさげて、両国の大舞台で1年2ヶ月ぶり3度目の戴冠に挑む。調印式では「1年前、自分がこのベルトを失ってから、NOAHの外に出てプロレス界トップとの差を痛感してきました。俺がNOAHをさらなる高みに引っ張っていきます」と改めて誓いを立て、「誰もが認めるチャンピオン、ワグナーを倒して、両国でNOAHの中心に立ちます!」と日墨新世代対決へ武者震いした。

 ワグナーJr.と清宮の一騎打ちは2020年1・5後楽園大会以来。約4年前は清宮に軍配が上がっている。

 今回は王者として迎え撃つワグナーJr.は「あれから4年が経ち、僕は変わった。家族のためにも必死で努力を重ねてきました。今はこうして最高のベルトを持っています。あなたがどれほど素晴らしい選手なのか知ってます。NOAHを盛り上げている選手なのも分かってます。だけど僕はまだベルトを守らなくてはいけない。あなたはこのベルトを高めてくれた。だけどワグナーがより高いレベルに上げて行く」と雪辱と“主役交代"を宣告。「なぜ僕が戦士なのか、なぜアステカ戦士なのか。それ以上になぜチャンピオンであるのかをしっかりと見せてあげます」と言い切ってみせた。

 “絶対王者"ダガにアレハンドロが挑戦するGHCジュニア王座戦に向けては、アレハンドロが“万全"を強調。直前の新潟大会を急きょ負傷欠場していたものの、「僕は大丈夫です。100%準備できています」と明言したうえで「僕の大切なマスクを破ったダガへの怒り、そして両国、ここで獲らないと僕自身、先が見えない。そういう思いがあるので、必ず獲りにいきます」と力を込めた。

 王者ダガは自信満々。改めて「お前からそのブサイクなマスクを奪い取ってやるからな」と予告したうえで「お前が怯(おび)えてるのは分かってるんだ。俺が怖くて先週は試合に出られなかったんだよな。俺はスピードがあって強い。間違いなくNOAH史上最強のチャンピオンだ」と豪語してみせた。

 王者YO-HEY&タダスケ組の持つGHCジュニアタッグ王座には、ルチャ兄弟“ロス・ゴルペアドーレス"ドラゴン・ベイン&アルファ・ウルフ組、そして近藤修司&X組が挑戦。「正式なパートナーを連れてくる」と予告している近藤だが、この日の調印式は欠席となった。

 迎え撃つYO-HEYは「近藤さんが連れてくる正式なパートナー。いったい誰なのか正直気になります」としながらも、「どんな相手がこようと俺とタダスケは強敵を今まで倒して、5回防衛している。次は6度目。ジュニアタッグのベルトの歴代最多記録っていうのも少し見えてくる」と最多防衛記録(丸藤正道&KENTA組の9回)更新も見据え始めた。

 ルチャ兄弟は、YO-HEY&タダスケ組に敗れて年初に王座から陥落。ウルフは「俺たちはNOAH最強のタッグチーム。世界最強のタッグチーム。決して簡単な相手ではないが、俺たちのチームワークなら大丈夫」と約5ヶ月ぶりの返り咲きと雪辱に自信をみせた。

 『MONDAY MAGIC』シーズン2に突入し、広く挑戦者を募る“オープンチャレンジ"を開催してきたGHCタッグ王者のジャック・モリス&アンソニー・グリーン組は、両国の大舞台でもオープンチャレンジを開催する。

 相棒グリーンとともに会見に臨んだモリスは「『MONDAY MAGIC』でのオープンチャレンジはなかなか面白かった。今週末の『WRESTLE MAGIC』でもきっと楽しいことだろう」と余裕しゃくしゃく。「今回は両国という特別な大会。俺たちは特別な挑戦者を期待してるよ」とリクエストしつつ、「誰が現れるかは分からない。ただ、はっきり言えることはこれだ。俺とAGはチャンピオンとして入場してチャンピオンとして退場する」と言い切ってみせた。

 ニンジャ・マックのGHCハードコア王座には石川修司が挑戦。圧倒的な体格差も相まって予測不能な一戦となりそうだが、ニンジャは「大きな、いや凄く大きな、いやとてつもなく大きな挑戦者が現れた。でも彼が持っていなくて僕が持っているものがある。それはNOAHファンのハート。僕にはとてつもなく大きいNOAHファンのハートがある」と強調し、「ECWのレジェンド2人との闘いに勝ってベルトを手に入れた。この闘いも僕はハードコア王者として終わらせます」
とこの日欠席となった石川にメッセージを送った。

 調印式、会見における各選手のコメントは以下の通り。



■GHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合サバイバル3WAYマッチ
[挑戦者]
アルファ・ウルフ
ドラゴン・ベイン
vs
[挑戦者]
X
近藤修司
vs
タダスケ
YO-HEY
[第59代王者]
※YO-HEY&タダスケ組6度目の防衛戦

【ウルフの話】「俺たちはこのためにしっかり練習を積み重ねてきた。俺たちロス・ゴルペアドーレスは兄弟。俺たちはNOAH最強のタッグチーム。世界最強のタッグチーム。俺たちには最高のチームワークがある。このベルトを手に入れるために厳しい練習をしてきた。決して簡単なことではないと思ってる。相手は手強いチームだから。だけど俺たちのチームワークなら大丈夫」

【ベインの話】「僕が言いたいことはほとんど兄が言ってくれたけど、このタッグのベルトはもともと僕たちが持っていたもの。獲られていたものを取り戻す。兄が言うように簡単ではないかもしれない。難しいけど不可能じゃない。そしてみんなもう知ってると思うけど、僕たちロス・ゴルペアドーレスはメキシコから世界に羽ばたくんだ」

【タダスケの話】「今まで5回防衛してきて、このMONDAY MAGICの集大成、WRESTLE MAGICで俺たちがチャンピオンチームとして成長した姿を見せたいと思う。そして、そのうえで防衛して俺たちがG! L! G!っていうところをチャレンジャーチーム、そしてお客さんに見せつけたいと思う」

【YO-HEYの話】「今回、対戦相手である横にいるベイン&ウルフ。そして、もう1チーム、近藤さん、そしてその近藤さんが連れてくる正式なパートナー。いったい誰なのか正直気になります。だけど、どんな相手がこようと俺とタダスケはたくさんの強敵を今まで倒して、もうこのベルト5回防衛している。そして、今回この対戦で防衛することによって6度目の防衛になる。そうすることによってNOAHのこのジュニアタッグのベルトの歴代最多記録っていうのも少し見えてくる。そういうところも頭に入れながら、この対戦やっていきたいと思う。その上で俺とタダスケがカッコよく、GLGにベルトを守り抜く」



■GHCタッグ選手権試合
[挑戦者]
オープンチャレンジ
vs
アンソニー・グリーン
ジャック・モリス
[第66代王者]
※モリス&グリーン組8度目の防衛戦

【モリスの話】「土曜日に両国で開催されるWrestle Magic、俺とAGの試合はまたオープンチャレンジになった。Monday Magicのオープンチャレンジはなかなか面白かった。今週末のWrestle Magicでもきっと楽しいことだろう。今回は両国という特別な大会。俺たちは特別な挑戦者を期待してるよ。ファンのみんなも特別な挑戦者を期待してるだろう。期待はずれにはならないと思うよ。そしてひとつはっきり言えることはこれだ。俺とAGはチャンピオンとして入場してチャンピオンとして退場する」

【グリーンの話】「土曜日の両国大会、入場してくるのが誰であっても、リングに上がるのが誰であっても、相手になるのは俺たち世界一のGHCタッグ王者…GLGのジャック・モリスとアンソニー・グリーンだっていうこと」



■GHCハードコア選手権試合
[挑戦者]
石川修司
vs
ニンジャ・マック
[第2代王者]
※ニンジャ3度目の防衛戦

【ニンジャの話】「5月4日の両国大会、僕が持つハードコアのベルトに大きな、いや凄く大きな、いやとてつもなく大きな挑戦者が現れた。でも彼が持っていなくて僕が持っているものがある。それはNOAHファンのハート。僕には大きい、いや凄く大きい、いやとてつもなく大きい。NOAHファンのハートがある。アルファ・ウルフとの厳しい闘いで防衛した。ECWのレジェンド2人との闘いに勝ってベルトを手に入れた。この闘いも僕はハードコア王者として終わらせます」



■GHCジュニアヘビー級選手権試合
[挑戦者]
アレハンドロ
vs
ダガ
[第54代王者]
※ダガ6度目の防衛戦

【アレハンドロの話】「まず前回、最後の前哨戦が負傷欠場になり、申し訳ございませんでした。でも安心してください。僕は大丈夫です。100%準備できています。僕の大切なマスクを破ったダガへの怒り、そして両国、ここで獲らないと僕自身、先が見えない。そういう思いがあるので、必ず獲りにいきます。誰も勝てない、この最強のダガから僕は3カウント取っているので、そこは自信を持っていきます。5月4日、両国、会場で、そしてPPVで応戦してくれる皆さん、楽しみにしていてください」

【ダガの話】「ひとつ質問がある。みんな俺が誰だかわかってるか? アレハンドロ、俺が誰なのかわかってるのか? チャンピオンだ。俺がチャンピオン。それは変わらない。わかってるだろ、勝って喜んでるかもしれないけど、暑かったからだ。俺の調子が良くなかっただけ。だからあの結果になった。これまでと何にも変わりない。俺はこれからもチャンピオンであり続けるし、6度目の防衛を成功させる。俺はこのベルトをずっと持ち続ける。そしてお前には何も残らない。お前からそのブサイクなマスクを奪い取ってやるからな。ブサイクでカッコ悪いマスク。だから覚悟しておけ、お前が怯えてるのはわかってるんだぞ。怖かったんだ。俺が怖くて先週は試合に出られなかったんだよな。チャンピオンなのは俺だ。俺はチャンピオンらしいだろ? スピードがあって強い。間違いなくNOAH史上最強のチャンピオンだ」


■GHCヘビー級選手権試合
[挑戦者]
清宮海斗
vs
イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.
[第44代王者]
※ワグナーJr.2度目の防衛戦

【清宮の話】「めんどくせえヤツらを片付けて、ようやくGHCヘビー級のベルトの前にたどり着きました。1年前、自分がこのベルトを失ってから、NOAHの外に出てプロレス界トップとの差を痛感してきました。俺がNOAHをさらなる高みに引っ張っていきます。誰もが認めるチャンピオン、ワグナーを倒して、両国でNOAHの中心に立ちます!」

【ワグナーJr.の話】「海斗と初めて1対1で闘ったのは、3年半前の後楽園ホール。その時は彼が僕に勝ちました。あの時の僕はまだNOAHに来て間もない頃でした。あれから数年が経ち僕は変わった。家族のためにも必死で努力を重ねてきました。そしてここ日本でチャンピオンになりました。タッグ王者となりナショナル王者にもなった。今はこうして最高のベルトを持っています。あなたがどれほど素晴らしい選手なのか知ってます。NOAHを盛り上げている選手なのもわかってます。だけど今この瞬間僕はまだベルトを守らなくてはいけない。あなたはこのベルトを高めてくれた。だけどワグナーがより高いレベルに上げて行く。あなたは最高のライバル、若くて素晴らしい選手。もう何年も一緒に闘っているから知ってます。でも今は僕の時代、5月4日の両国でもワグナーの時代は続く。三世代目として日本で闘い誰よりも上を行くチャンピオンを目指します。5月4日を楽しみにしています。なぜ僕が戦士なのか、なぜアステカ戦士なのか。それ以上になぜチャンピオンであるのかをしっかりと見せてあげます」