DDTシングル最強決定トーナメント『KING OF DDT〜20th Anniversary〜』が5日、東京・後楽園ホールで開幕。DDT UNIVERSAL王者・MAOが1回戦でDDTのレジェンドであるポイズン澤田JULIEを破り、2回戦進出を果たした。

 澤田は1999年からDDTに参戦。“蛇界転生"なるユニットを率いて席巻し、KO-D無差別級王座を2度戴冠。KING OF DDTの第1回覇者でもある。対するMAOはUNIVERSAL王座を8連続防衛中で、今のDDTの中心人物の一人だ。

 その二人が1回戦で激突。2日の記者会見で両者は“呪文対決"を口にしていたが、その言葉通り、呪文のかけ合いで双方の技がなかなか決まらず。MAOがコーナーポストの上を押すと、起動スイッチが入った模様でサイレンが鳴る。MAOが目に見えない電流爆破バットで澤田を一撃。澤田もポストの上を押し、同じく目に見えない電流爆破バットで相打ちに持ち込んだ。

 ここで澤田が毒霧を噴射。必殺のキャトル・ミューティレーションを狙ったもののMAOが阻止。キャノンボール450°は澤田が呪文で回避したが、MAOは切腹のようなポーズを取ると、毒霧噴射をお返し。すかさず居合いキックを叩き込んで澤田を葬った。

 MAOが“レジェンド"澤田を下し、1回戦を突破。「何よりうれしかったのは蛇界にMAOのまま打ち勝てたこと。M・A・OがPSJを飲み込んじまったってことだ」と胸を張ったMAOは「もう誰にも食われない。俺は俺のまま勝ち上がります」と自信満々に豪語した。

 5・11横浜大会における2回戦はTo-yとのThe37KAMIINA対決に決定。「次はTo-yが来ましたか。同じThe37KAMIINAで、きっと俺の背中をボケーと見ながら、ボケーと成長してると思うんで。めったに試合しないから楽しみ」と話した。

 対するTo-yはKANON相手に劣勢に回りながらもフランケンシュタイナーで逆転勝ち。「ずっとKANONは若手のなかで上にいたけど、勝つことができた。MAOさんはすごいけど、僕だってすごくなりたいし、MAOさんを超えたい。プロレスなら取れる可能性は1%はある。その1%を100%に変えて、MAOさんに勝ちます」と誓ったTo-yは「そしてもっと上に行く。夢であるKO-D無差別級チャンピオンになってみせます」と先輩超えを弾みに頂点を見据えた。