能登半島地震の復興支援を強化するため、政府は１日、省庁横断で職員が被災地に常駐する拠点を新たに設置しました。

また岸田総理大臣は、七尾市の和倉温泉を視察し、護岸工事を国が主導する考えを示しました。

「能登創造的復興タスクフォース」は、被害が大きかった能登地方の６つの市や町と連携し、家屋の解体や水道の復旧などに取り組みます。

発足式に出席した岸田総理大臣は、復興の妨げとなる課題への対応について次のように強調しました。

このあと岸田総理は七尾市の和倉温泉を視察し、旅館の復旧に向けて大きな障害となっている護岸の現状を確認しました。

七尾市の茶谷市長からは、護岸のうち民間が管理する部分については所有者だけで修理することは難しく、そのため大半の宿泊施設が休業を余儀なくされている現状について説明を受けました。

岸田総理は「日本有数の温泉地である和倉温泉の再生は能登地域のなりわい再建の象徴」との認識を示し、護岸の整備を国が主導する考えを明らかにしました。

また、能登地域の観光を支援する補助率７割の復興応援割について、「復興次第、直ちに開始できるよう具体化を進めたい」としました。