日本の果物は質が高いといわれ、輸出先である海外でも高評価を得ています。日本で採れたての果物を食べた外国人は、どんな反応を見せるのでしょうか。日本で暮らすフランス人YouTuberのオレリアン・プダさんは、フランス人シェフのシャルルさんとともに、日本のイチゴ農園へ。摘みたての味を堪能したシャルルさんが感動したのは、イチゴの味だけではなかったようです。

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お店で出すスイーツに使う果物 育つ過程を知るために農園へ

 東京・代官山で自身のカフェをオープンさせたシャルルさん。目標は、「日本の果物に敬意を払ったラグジュアリーなスイーツを作ること」だといいます。そのためにも、実際にお店で使用する果物がどのように育つのかを知るため、お店のオープン前に、オレリアンさんと一緒に果物農園へ向かいました。

 訪れたのは、群馬県渋川市にある諸田いちご農園。到着すると、さっそくイチゴが提供されました。オレリアンさんとシャルルさんは、群馬県が開発したという品種の「やよいひめ」を試食することに。鮮やかな赤が美しく、見た目から「完璧すぎる」と感激したふたりは、まず香りを堪能。「香りだけで上質なのがわかる」と、シャルルさんはうなずきます。

 一口かじると、「甘い! おいしい!」とオレリアンさんは笑顔に。シャルルさんも、「果肉もしっかりしている!」と絶賛。農園の諸田さんから「カットして使うならやよいひめがいいかも」とアドバイスされ、シャルルさんは真剣に耳を傾けます。

 続けて、栃木県のイチゴ「とちおとめ」も試食。ほのかな酸味を感じたようで、「やよいひめは甘さが際立つもので、とちおとめは酸味のバランスがとても良い印象がある。品種でこんなに変わるんだ」とオレリアンさんは驚きを隠せない様子です。

摘みたてのイチゴも試食 おいしさに大興奮

 試食を終えると、ふたりは実際にイチゴが栽培されているところを見学。初めて見るビニールハウスに、「天国だ!」とシャルルさんは興奮しながらハウスの中へ進んでいきます。

 諸田さんから、おいしいイチゴを栽培するためのこだわりを聞き「人生を捧げている。知識も底なしで頭が下がる」と感激するふたり。「タルト作りへの情熱がさらに高まったよ」とシャルルさんは感謝しました。

 その場で摘みたてのイチゴを食べてみると、「これは最高だよ。信じられない。人生トップに入るおいしさ」と、あまりのおいしさに目を輝かせるシャルルさん。「農家さんのこだわりにも心を打たれたよ。化学肥料ゼロなんだ。丁寧に育てられている様子が伝わった」と、日本の農家が見せた果物作りの情熱に心から感心していました。

 日本の果物の品質、そして作られる環境の素晴らしさを改めて実感したふたり。コメント欄には、「生産者の方々に感謝申し上げます。店頭に並ぶまで、どれだけの愛情と手間暇をかけていらっしゃることか…… 本当にありがとうございます!」「日本の農家は本当に素晴らしい」「料理って農家で育ってる段階からすでに始まってるんだね」などの声が寄せられています。

Hint-Pot編集部