お笑いユニット「医者とおばあちゃん」のしゅんしゅんクリニックPと、おばあちゃんが26日、都内でそれぞれの著書の出版記念合同取材会を行った。

 現在77歳で、吉本芸人歴6年目の若手・おばあちゃんは「よぼよぼの若手です!」と鉄板ネタであいさつ。71歳で吉本興業の養成所・NSCに入り「NSCに入るには数十万(学費が)かかる。銀行に振り込みに行って『学校のお金です』と言ったら、『お孫さんですね?おめでとうございます』と言われ、『いえいえ、自分のです』と伝えたら、(行員が)奥で話し合いを始めちゃって。オレオレ詐欺だと勘違いされたんです」と“高齢者エピソード”で笑わせた。

 勤めた会社を定年退職後、芸人を目指す経緯などをつづった「ひまができ今日も楽しい生きがいを」を出版。「吉本に入れて頂けただけで奇跡。この年でNSCと若い子と過ごせて喜びは大きいです」と感謝した。芸人仲間からは“高齢者のスターになる”と太鼓判を押されており「葬儀屋さんの営業にも呼んで頂いて、もう2回行きましたよ。高齢者にも通じるネタをやっていきたい」と多方面での注目度の高さをうかがわせた。

 おばあちゃんと、M―1にも出場したしゅんしゅんクリニックPは、2008年に群馬大医学部卒。NSC東京校16期を経て、医者あるあるの歌&ダンスネタで注目を集めてブレイクした。23日には医療エッセー「40歳を過ぎるとなぜ健康の話ばかりしてしまうのか?」発売。この日も、おばあちゃんを診察するネタで会場の笑いを誘い、今後のユニット活動について「老人ホームとかの営業にも行きたいです」と意欲を見せた。