俳優の平泉成が23日、芸歴60年にして初めて主演を務める映画「明日を綴る写真館」(秋山純監督)の完成披露舞台あいさつにAぇ!groupの佐野晶哉、佐藤浩市、市毛良枝らと出席した。

 写真館を営む無口なベテランカメラマン(平泉)と若手カメラマン(佐野)の師弟関係を軸に人生や家族の絆を見つめ直す感動物語。6月2日に80歳を迎える平泉は自身初の主演作が完成して「感無量ですね。継続は力なりという言葉がありますが、60年やってきて初めて主役をやらせていただけるなんて、夢のようです」と喜びを語った。

 今月15日にAぇ!groupとしてCDデビューを果たした佐野には「デビューおめでとう!」と祝福。平泉らと檀上で並んだ佐野は「大ベテラン、大ベテラン、大ベテラン、佐野でめちゃめちゃ緊張しております」と恐縮しつつ、「期待の次世代俳優でございます」と冗談交じりに自己紹介して笑いを誘った。撮影現場では平泉から「佐野も80になっても芝居をしていてくれよ」と激励されたことを明かし、「僕の中の人生観が変わる出会いになりました」と感謝した。

 平泉の初主演にちなみ、「今後、初挑戦したいこと」についてトークを展開。平泉が「ダンス」、市毛が「楽器」と語ると、佐野は「僕が曲を書いて、(佐藤)浩市さんが歌って、市毛さんが演奏して、(平泉)成さんが踊ってください」と提案。場内は大きな拍手に包まれた。