歌舞伎俳優の市川團十郎、市川新之助が16日、長野県の志賀高原で植樹活動「ABMORI(エビモリ)」に参加した。

 環境問題に関心を持つ團十郎が、妻の小林麻央さん(2017年死去、享年34)から専門家を紹介され、14年に開始した植樹活動。新型コロナの影響で中止になった20年を除き毎年開催し、今年で10回目。これまでに7万本以上を植えてきた團十郎は「木の成長は10年20年じゃない。100年後、200年後に、森ができて、歴史になることがとっても重要じゃないかな。木を植える動きをいろんなところで、できたらいいなと夢見ています」と思いを語った。

 第1回当時1歳で、母の麻央さんに抱っこされて参加した新之助は「ABMORIと僕は同い年みたいな感覚。自分と共に成長している気がする。お母さんが頑張って連れて来てくれたことが、すごくうれしいなと思いました」。團十郎は父親として「いろいろと感じて、環境問題や地球全体を考えられる人に育ってほしい」と思いを込めた。