演歌歌手の大沢桃子が1日、東京・北とぴあで「エレキDE演歌 2024」を開催した。

 白地に淡いピンクや紫の花模様の鮮やかな着物姿で登場し、来場した1200人のファンを前に「感謝の思いでいっぱいです。うれしいですよね、ありがとうございます」と感謝。「(今年、東京で)11回目のコンサートと言うことで皆さんからのリクエストをもらって、多いのから厳選した」と代表曲の「みちのく平泉」や新曲「苺」(5月29日発売)など計24曲を歌った。

 大沢は東日本大震災の被災地・岩手県大船渡市出身。21年に防災伝承歌としてリリースした「命の歌」の中国語版もこの日、初披露された。22年の英語版に続く外国語バージョン2作目で「神戸合唱団の張先生がプロジェクトに参与してくださって、『中国で広めていいですか』という話があって、関東に在住してる中国の方4人が今回来てくださったんです」と裏側も明かされた。「歌がそうやって、一人歩きして呼びかけていくというのはまさに理想的な形で」と喜んだ。自身は中国語学習経験がないといい、歌唱をほめられると「ちょっとお見せできないんですけど。カタカナが」と歌詞を書いたカンペに目を向けて笑った。

 コンサート中は着物からドレス、また着物…と何度も衣装チェンジ。「愛の魔法」では銀色のロングドレスからピンクと黒のミニワンピース姿で登場すると、あまりの変身ぶりに場内が沸いた。アップテンポの曲のサビには「桃子!」とかけ声をするファンの姿も見られた。