◆プロボクシング ▽フライ級(50・8キロ以下)10回戦 京口紘人―ビンス・パラス▽東洋太平洋ミドル級(72・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・竹迫司登―テイジ・プラタップ・シン▽ライトフライ級(48・9キロ以下)8回戦 谷口将隆―ジェイセバー・アブシード(5月11日、韓国・仁川 パラダイスシティ・グランド・ボールルーム)

 元WBO世界スーパーフェザー級(58・9キロ以下)王者・伊藤雅雪氏が代表を務めるトレジャー・ボクシング・プロモーション(TBP)は17日、東京・品川区のワタナベジムで記者会見を開き、5月11日、韓国・仁川のパラダイスシティ・グランド・ボールルームで興行第6回大会を開催すると発表した。メインイベントでは元世界2階級制覇王者・京口紘人(ワタナベ)がフライ級転向第3戦としてビンス・パラス(フィリピン)とノンタイトル10回戦を闘う。セミファイナルでは東洋太平洋ミドル級王者・竹迫司登(ワールドスポーツ)がテイジ・プラタップ・シン(オーストラリア)と初防衛戦を行うほか、元WBO世界ミニマム級(47・6キロ以下)王者・谷口将隆(ワタナベ)が、ジェイセバー・アブシード(フィリピン)と対戦する。

 戦績は30歳の京口が18勝(12KO)1敗、25歳のパラスが20勝(15KO)2敗1分け、32歳の竹迫が16勝(15KO)1敗1分け、37歳のプラタップ・シンが18勝(8KO)7敗3分け、30歳の谷口が17勝(11KO)4敗、29歳のアブシードが22勝(13KO)13敗。

 試合はU―NEXTで独占配信される。

 記者会見には伊藤代表とともに京口、竹迫、谷口が出席。試合に向けて意欲を示した。

 IBF世界ミニマム級王座、WBA世界ライトフライ級スーパー王座と世界2階級制覇を成し遂げている京口は現在、フライ級でWBA2位、IBF4位、WBC11位。IBF9位のパラスとはミニマム級王者時代の2018年5月に対戦し、ダウンを奪われながらも終始攻め続けて判定勝ちしV2を決めている。「3階級制覇を目標に掲げていて、これが最後のステップとしてタイトル挑戦に向けての大切な試合となる。しっかり勝ちたい」と京口。「初ダウンを奪われた相手を返り討ちにして、タイトルまで突っ走りたい。いい内容で勝つというのがテーマ」と意欲を示した。

 フライ級転向3戦目で、昨年9月にはジャーベン・ママ(フィリピン)に3回KO勝ち。「転向2戦目でKOで勝てたことでフィジカル面、パンチ力とか少しずつ(適応してきた)実感がある。いいキャリアアップを進めてきている。同じ相手との再戦は初めてだが、クリアしていきたい」と京口。「良い選手と分かっているが、ボクが上回っている。KO勝ち? チャンスはあると思う」

 谷口とは同期生で一緒にワタナベジムに入門した間柄。同日に試合のリングに上がるのは、16年12月以来となる。「ともに世界王者としてリングに上がることを目標にしてきた。違う形ですが、お互いに頑張って来たので、同じ日にリングに上がることはうれしい。お互いに勝って、再び世界のベルトを取れれば」と将来、谷口とともに世界王者として同じリングに上がることを夢に描いた。