ボクシング東日本新人王ライトフライ級1回戦が30日、東京・後楽園ホールで行われ、プロデビュー戦となった片渕龍太(19)が石崎聖也(21)=レイスポーツ=に1回1分54秒TKOで完勝した。

 KG大和ジムを率いる片渕剛太会長(50)の長男で、小学2年からボクシングを始めU―15全国大会で2度優勝した実績を持つ。この日は鋭いジャブで石崎をコントロールした末に痛烈な左を効かせダウンを奪取。再開後も猛烈に攻めてレフェリーストップ勝ちした。

 「左は得意。感触がありました。本当は2回か3回でチャンスがあったら倒しにいこうと思っていたんですが、当たったので行こうと。目標はまず新人王ですが、3年後ぐらいに日本とかのタイトルに挑戦することができたら。ここから伸びていくと思うので注目してください」と目を輝かせた。

 父の片渕会長は元日本ランカーで、指導者としても元WBOアジアパシフィック・日本フェザー級王者の阿部麗也を世界挑戦に導くなどの実績を残す。龍太は「お父さんのボクシングが間違っていないと証明するためにもタイトルを取りたいです」と力を込めた。