◆イースタン・リーグ 巨人1―5日本ハム(17日・ジャイアンツ球場)

 巨人の松井颯投手(23)が17日、イースタン・日本ハム戦(G球場)に先発し、5回1安打無失点と好投した。最速148キロの直球にスライダー、カーブなどを織り交ぜて6奪三振の内容に「8、9割の力感。納得のいく投球ができた」と手応えをにじませた。

 新境地を開く68球だった。初の開幕1軍をつかんだ今季は、6日のDeNA戦(東京D)に救援で登板したが、2者連続押し出し四球を与えて翌日に登録抹消。「中継ぎだとどうしても力んで制球が悪くなっていた」とファーム合流後はストライク先行の投球を心がけてきた。

 花咲徳栄時代に同級生だった野村は2打数無安打に封じた。昨季は2打席の対戦で3ランを含む1安打1四球と苦戦した元チームメートからは試合後「投げた瞬間はスライダーかシンカーかどっちか分からない」と声をかけられたという。松井は「絶対に抑えたいと思っていたのでよかった」と笑顔だった。(内田 拓希)