◆欧州チャンピオンズリーグ準々決勝第2戦(17日) バイエルン1−0アーセナル、Rマドリード1−1(PK4−3)マンチェスターC

 日本代表DF冨安健洋(25)が所属するアーセナルは、アウェーでミュンヘン(ドイツ)と対戦し、0−1で敗れて、2戦合計2−3で敗退した。冨安は左サイドバックで先発し、後半41分までプレーしたが、0ー1でリードされた試合終盤、アーセナルのアルテタ監督は冨安をベンチに下げて、FWエンケティアを投入したが策は実らなかった。

 マンチェスターCはホームでRマドリードと対戦。第1戦の3−3に続き1−1で引き分け、2戦合計4−4から延長でも決着がつかず、突入したPK戦で3ー4で敗れた。

 惜敗でベスト4進出を逃したアルテタ監督は、開口一番「選手に正しい言葉をかけて、慰められていたらいいと思う」と話した。8強で敗退した理由として、「7年間、この大会に出場しておらず、14年間もこのステージ(準々決勝)に進出していなかった」と経験不足を挙げた。

 PK戦で泣いたマンチェスターCのグアルディオラ監督は、ゴールマシーンのハーランドと中盤のエース、デ・ブライネを途中交代させ立て直しをはかったが結果に結びつかず。「彼らから交代させてくれと言われた。二人ともあれ以上続けることはできなかった」と語り、大黒柱2人のスタミナがこの大一番で完全に尽きていたことを明かした。指揮官は「Rマドリードを倒すにはベストでなければならない。ベストであったと思うが、それでもまだ足りなかった」と唇をかみ、史上最多14回の圧倒的な優勝回数を誇るRマドリードの底力に敬意を表した。

 準決勝の組み合わせはドルトムントーパリSG、ミュンヘンーRマドリードとなり、ドイツ2、スペイン1、フランス1で今季の欧州最強を決める組み合わせとなった。準決勝の第1戦は4月30日、第2戦は5月7日に行われる。(英通信員・森 昌利)