アーチェリー女子日本代表の園田稚(わか、早大)が18日、都内で取材に応じ、6月のパリ五輪最終予選(トルコ・アンタルヤ)で、上位4チームに与えられる団体出場枠獲得へ「パリ五輪出場できるよう、チームのみんなで精いっぱい頑張る。しっかり枠取りをできるよう、いいパフォーマンスを発揮できるようにしたい」と意気込んだ。

 園田が競技を始めたのは、13歳。なにかスポーツをやろうと弓道場とアーチェリー場がある施設に見学に行き、当初は「はかま姿がかっこいいから」と弓道を始める予定だったが、その日はちょうど弓道場が休日。たまたま隣のアーチェリー場をのぞいたことが始まりだった。

 その日、アーチェリーを体験し、周りから「アーチェリーは五輪があるよ」と言われた。母からは「浅田真央ちゃんが出てたのが五輪だよ」と声をかけられ、園田がふと思い出したのが2014年ソチ五輪。浅田さんは、SP16位と出遅れてしまうが、フリーで大技を決めるなど圧巻のノーミスで6位に。“伝説の4分間”として今も語り継がれる名演技に「感動してすごいなと思った」ととてつもない刺激を受け、「私も(アーチェリーで五輪に)行けるかもしれない!」と、大きな目標が定まったという。「浅田真央さんはすごいひたむきに努力されていて憧れ。私もそういうふうに見られる選手になりたい」と目を輝かせた。