J1浦和のペア・マティアス・ヘグモ監督が18日、オンラインで会見し、開幕から8戦を終えて11位に沈む現状について言及した。

 今季は新指揮官のもとで4―3―3の攻撃的布陣に変更。リーグ4位タイの12得点と攻撃力がアップした一方、8戦11失点と昨季J1最少失点を誇った堅守が揺らいでいる。開幕前から優勝候補とされた中、3勝2分け3敗で11位と苦しんでいる。

 前節・柏戦(0●1)はコンパクトな陣形を敷く相手の背後を狙うロングボールを戦術として共有していたが、有効的な攻撃にはならなかった。

 指揮官は「ただのシンプルなボールではいけない」と強調。「毎試合、プレーするごとに学びがあるし、そこでのチャレンジや可能性を探っていかないといけない。試合の流れを読むことが必要だと思う。相手がどこにスペースを与えてくれるていかを見つけないといけない。そこを突くには選手の関係性が必要だ」と強調した。

 選手には「ゲームを読みながらプレーすること」を求めてるが、「それができるようになるのに、少し思っていたより時間がかかってるかもしれない」とヘグモ監督。「立ち上がりの5分、10分はより長いボールを使うのが元々のプランだった。4バックで速くボールを動かし、そこから前にいくということだったが、そこが難しかった。あと、ライン間のスペースを見つけることができなかった」。戦術の共有がプラン通りに進んでいない現状を嘆いた。

 後方からボールをつなぐビルドアップも重要としながらも「より高い位置で相手からボールを奪ってカウンターを仕掛けることができれば後ろの深いところからつないでいく必要もないし、相手のバランスが崩れているところを突くことができる」。今週の練習では選手が激しくプレスをかける場面も多くみられ「ボールを奪うためにはアグレッシブにプレスを掛けて1対1でも強く行かなければいけない。そういった練習を今、行っています」とした。

 次節は20日のホーム・G大阪戦(埼玉)。今季は本拠の3試合で2勝1分けと好成績を残している。ヘグモ監督は「今までのホーム戦の流れに継続性を持たせて、さらに発展させることが必要。チャンスメークと得点はホームで試合するごとに良くなってる。素晴らしいファンの前で選手はより大きな自信を持ってプレーできる。試合後のサポーターの方々の歌も聴きたいので頑張りたい」と力を込めた。