◆ラグビー ▽リーグワン第14節 横浜 43―19 相模原(20日・秩父宮)

 昨季3位の横浜(旧キヤノン)は、相模原(旧三菱重工相模原)に43―19と快勝して10勝目。2季連続のプレーオフ進出に王手をかけた。この日は南アフリカ代表CTBのJ・クリエルが、手首のケガから9試合ぶりに復帰。途中出場の後半28分にはさっそくトライを決め、勝利に貢献し「3か月も離脱していたので長く感じた。ファンの皆さんの前で、愛するラグビーができてよかった」と笑顔を見せた。

 昨年は南アフリカ代表としてW杯2連覇に貢献。1月13日のBR東京戦後、右手首の負傷治療のため戦線を離れた。この日の復帰戦、選手紹介を含めてファンからは大歓声を浴び「心からうれしく思った。イーグルスは、自分の一部。言葉に表せないくらいうれしい」とクリエル。前半はSO田村優の脳しんとう疑いのため一時的に出場。後半から途中出場し、力強いランで攻撃に勢いをもたらした。横浜の沢木敬介監督は「興奮しすぎている部分はあったけど、やはりインターナショナルなプレーもあった。これから彼らしいプレーが増えてくると思う」と、更なる活躍に期待した。

 横浜は21日にも、PO進出が決まる状況。次戦はトヨタ戦(27日、パロ瑞穂ラ)を迎える。チーム初のファイナル進出へ、心強い存在が戻ってきた。クリエルは「これまでを振り返っても、自分にできることをコントロールする。明日からどれだけいい準備ができるか、そこしかコントロールできない。次のことをコントロールする事だけを意識している」と、一戦必勝を誓った。