◆明治安田J2リーグ ▽第12節 千葉2―0仙台(27日・ユアスタ)

 ベガルタ仙台はホームで千葉に0―2で敗れた。相手のビルドアップを封じ、MF相良竜之介(21)を中心に攻め込んだが、前半35分と後半34分に失点。押し込み続けたが決定力の差を見せつけられた。今季初の2連敗を喫し、暫定9位に後退した。

 リーグ上位の守備力を誇る仙台が、リーグトップの得点力と“ゴール期待値”を誇る千葉に2失点。1万3882人のサポーターの前で試合内容は圧倒も、ゴールネットだけ揺らすことができなかった。仙台の森山佳郎監督(56)は「内容はこれまでの中でかなり良かった。強い相手に互角以上の戦いはできたので、自信を持って胸を張りたい」と敗戦にも手応えを口にし、前を向いた。

 今季11試合で4得点3アシストと結果を残している相良が孤軍奮闘。あざ笑うかのようなドリブルで何度も突破し、前半16分には得意レンジからシュートを放った。だが、ゴールに結びつかなかった。相良は「(チームとして)ボールがなくても、ゴール付近で思い切ってアクションしないといけない。クロスに飛び込むところとかで勇気をもう少し出せたら」と悔しげに振り返った。

 今季初の連敗にも、誰一人として下を向いていない。「失点が増えてきているので、今度はしっかりゼロで抑えたい」と指揮官。次節(5月3日)はホーム・山口戦(ユアスタ)。攻守の練度を高め、3試合ぶりの勝利を目指す。(山崎 賢人)