フランス代表FWキリアン・エムバペ(25)が、今季限りで同国1部パリSGを退団することを表明した。

 日本時間11日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、自身の動画をアップ。動画内で「私はいつも、その時が来たら皆さんと話すと言ってきた。パリSGでの最後の年であることを発表したかった。(契約)延長せず、この冒険は数週間後に終わるだろう」と明らかにした。

 そして「日曜日にパルク・デ・プランスで最後の試合をする。フランス最大のクラブ、世界最高のクラブの一員になるチャンスと名誉に恵まれた長い年月のおかげで、ここに来ることができた。プレッシャーのかかるクラブで初めての経験をし、最高の選手たちと一緒にプレーすることで選手として成長し、多くの人々と出会い、栄光と失敗を経験しながら人間として成長することができた」と語った。

 移籍先については言及しなかったが、「母国フランス、リーグ・アンを離れることがこれほど難しいとは思っていなかった。しかし、7年ぶりの新たな挑戦として、私にはこれが必要だったと思います」と海外のクラブチームへの移籍を示唆した。

 またエムバペは「7年間、皆さんからいただいた愛に完全に応えられてきたわけではないが、僕はウソをつきたくなかった」と吐露。「私は常に価値ある選手でありたいと思ってきた。パリSGは誰も無関心にさせないクラブで、愛することも嫌うこともできるが、私は愛してきた。(パリSGもファンも)私の心の中に永遠に残るだろう」と語った。

 1998年12月20日、パリ生まれのエムバペは、同国1部のモナコを経て17年にパリSGに加入し、6度のリーグ優勝に貢献。仏代表としては18年ロシアW杯で4得点を挙げて優勝に尽くした。準優勝だった22年カタールW杯は8ゴールを決めて得点王となった。