◆米大リーグ メッツ―カブス(1日・米ニューヨーク州フラッシング=シティフィールド)

 カブス・今永昇太投手(30)が1日(日本時間2日)、敵地・メッツ戦に先発した。初の中4日での先発となった。初回は3者凡退で抑えると、2回はピンチを迎えながら切り抜ける好発進を見せた。

 初回は先頭のテーラーを中直に打ち取ると、続く通算1500安打のマルテからは内角の91・3マイル(約146・9キロ)の直球で空振り三振。2死から通算220本塁打のリンドアもこのイニング最速となる93・4マイル(約150・3キロ)直球で遊飛に打ち取った。

 2回も先頭だった通算200本塁打のアロンソを外角低めのスプリットで空振り三振。1死からマルティネスに四球を与えて走者を背負うと、続く22年首位打者のマクニールにも右前安打を浴びて、一、二塁のピンチを迎えた。それでもベーダーを注文通りの遊併打に打ち取ると、ホッとしたように笑顔を見せ、天を仰いで胸をたたいた。

 メジャー1年目の左腕は、試合前の時点で5試合に登板して4勝無敗、防御率0・98。順調なスタートダッシュを切った。この試合で勝利投手になって開幕から先発で無傷5連勝となれば、日本人では6連勝した2002年石井(ドジャース)、14年田中(ヤンキース)に続き、3人目の快挙となる。またこの日、タイガース・前田が今季初勝利をすでに上げており、今永、山本(ドジャース)が続けば、史上初となる日本人先発投手3人の同日勝利になる。