4月30日の夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)の新番付発表で改名が話題となった大相撲の序二段・翔大夢(しょうたいむ・錣山)が3日、しこ名の由来を明かした。

 今場所から「翔大夢(しょうたいむ)」に改名。「ショータイム」は米大リーグ・ドジャースの大谷翔平の活躍に、翔平とかけて米メディアが「SHO TIME」と報じるなど、代名詞的な言葉ともなっている。角界にも、それをほうふつとさせる名が誕生したことがメディアでも取り上げられて話題に。翔大夢は「予想以上で自分自身でもビックリ」と語った。

 しこ名は翔大夢が初土俵を踏んだ21年名古屋場所での先代の師匠(元関脇・寺尾)との食事会で「白鵬関の白鵬翔の『翔』と大鵬関の『大』に夢をつけて翔大夢はいいんじゃないか」と提案をされた。先場所は7場所ぶりに三段目に復帰したが、わずか2勝。「久々の三段目で負け越してしまったので、心機一転ということもあって変えることにしました」。師匠の錣山親方(元小結・豊真将)から改名の持ちかけもあって、『翔大夢』を希望した。

 野球経験は全くなく、兄で幕下の峰刃(錣山)や同じ相撲クラブだった関脇・阿炎(錣山)の背中を追いかけて幼稚園から相撲に打ち込んできた。大谷については「ネットでホームランを打ったニュースは見ますけど、本当にその程度の知識しかないので」と笑った。

 場所へ向けては「名前負けしないように、一番一番自分の相撲を取って上を目指していくだけ」と土俵でのショータイムを誓った。