柔道男子60キロ級の永山竜樹(28)=SBC湘南美容クリニック=が3日、都内で取材に応じ、世界王者の称号を手に五輪に向かう決意を示した。19日開幕の世界選手権(アブダビ)にパリ五輪代表で唯一、出場。約2か月間で五輪と世界選手権に挑む強行日程だが「試合間隔が短い方がコンディションを作りやすい。心配な方もいると思うが、自分にとってはベストな日程」と頼もしかった。

 世界選手権には4度出場し、18、19年の銅メダルが最高だ。昨年12月に代表内定後「五輪で金メダルを取るためには、もう一段階成長しなきゃいけない。自分に何が足りないのかと考えた時に、世界選手権での優勝がない」と決断したという。課題だった大舞台での勝負強さを身に付け、同一年に2度の世界一の偉業に挑む。(林 直史)