日本ハムの育成3年目・柳川大晟投手(20)が支配下登録されることが8日、分かった。近日中にも正式発表される見込み。今季“筒香斬り”を果たした最速157キロの剛腕が、2年連続最下位からの逆襲に挑むチームに新風を吹き込む。

 新庄監督と同じ21年に、九州国際大付(福岡)から育成ドラフト3位で入団した191センチの大型右腕。1年目こそ右肘手術の影響で出遅れたが、昨季は2軍で13試合に登板し防御率1・72。15回2/3で20奪三振と大器の片りんを示すと、今キャンプは2軍スタートながら2月10日の紅白戦で好投。新庄監督からは「いや〜面白い。何年後かにとんでもない活躍しますよ。レベルアップがものすごく早い」と絶賛された。

 3月24日のイースタン・巨人戦(鎌ケ谷)で自己最速157キロを計測すると、4月25日の同DeNA戦ではハマの主砲・筒香に真っ向勝負を挑み、155キロで空振り三振斬り。4日の楽天戦では5回8K1失点で“先発初勝利”も挙げていた。開幕前に同期の福島が一足先に支配下登録され、悔しさをにじませていた中、高卒3年目の“怪物”がスタートラインにたどり着いた。

 ◆柳川 大晟(やながわ・たいせい)2003年8月21日、大分県生まれ。20歳。川崎小2年から川崎ジャイアンツで野球を始め、中学では日出ボーイズに所属。九州国際大付(福岡)では1年秋からベンチ入りし、2年秋に背番号1。21年育成ドラフト3位で日本ハム入団。191センチ、92キロ。右投右打。