ドジャース大谷翔平投手の元通訳・水原一平容疑者(39)が、銀行詐欺などの容疑を認め有罪答弁の司法取引が成立したと、米連邦検察が8日(日本時間9日)に発表した。

 米ESPN局によると禁錮33年、罰金125万ドル(約1億9400万円)の可能性があるという。司法取引で減刑される見込み。また別途、虚偽の所得申告による追徴で115万ドル(約1億7900万円)の支払いも命じられている。

 水原容疑者は、違法スポーツ賭博のために大谷の口座から1697万5010ドル(約26億3000万円)を不正に送金したことを認めた。虚偽の納税申告書を作成し約410万ドル(約6億3700万円)の所得を申告していなかった罪も認めた。

 2023年9月には、歯の治療で6万ドル(約930万円)が必要になり、大谷から小切手で支援を受けたが、その小切手を水原容疑者が自らの口座に入金し、実際の支払いは大谷のデビットカードを使っていた。

 同容疑者には1697万5010ドルの返還も求められている。

 エストラーダ連邦検察官は「この被告の詐欺と窃盗の規模は甚大だ。彼は信頼される立場を利用して大谷氏を利用し、危険なギャンブル癖を助長した。正義の鉄ついを下すことに全力を尽くす」と述べている。

 9日(日本時間10日)に予定されていた罪状認否は14日(同15日)に延期されている。