日本ハム・伊藤大海投手(26)が10日、3、4月度「大樹生命月間MVP賞」を受賞した。

 大卒4年目の今季は自身初の開幕投手を務め、3月29日のロッテ戦(ZOZOマリン)で6回無失点と好投。球団では15年の大谷翔平以来となる先発投手の開幕白星を記録した。勢いそのままに3、4月は無傷の3勝、全試合でクオリティースタート(6回以上自責3以下)を達成。計5登板で失点5、防御率1・41と抜群の安定感を誇った。

 若きエースは「開幕(投手)を言い渡されてからそこ(MVP)はすごく意識していた部分ではあった。スタートダッシュをいい形で、というのはあったので実現できて素直にうれしい」と笑みをこぼした。好調な滑り出しを見せた要因には「より一層しっかりとした準備が開幕に向けてできていた。コンディションを1か月維持できたのは大きかったと思います」と挙げた。

 ここまで順調に勝利を積み上げていることについては「今年の打線は本当に頼もしいものがある。そこに励まされてというか、仮に取られたとしても絶対(味方が)点を取ってくれる、という中で投げられている。僕一人の力ではなく、本当にチームで戦っていった結果がこういうふうに評価されるのがすごくうれしい」と口にした。

 最も印象に残っている一戦は開幕戦だといい「何より裕涼(田宮)がしっかりリードしてくれた。1試合1試合いろいろなことを2人で打ち合わせしながら、僕でというより、ユアがすごく引っ張ってくれたかなと思います」と23歳の女房役にも感謝した。最後は「また気持ちを入れ直して、いつでもこういう数字を残せるようなそんなシーズンにしたい。1試合1試合、また全力で戦っていきたい」とさらなる快投を約束した。