◆陸上 関東学生対校選手権 第2日(10日、東京・国立競技場)

 男子1部1500メートル決勝が行われ、日体大の高村比呂飛(4年)が3分45秒65(記録は速報値)で大会連覇を果たした。「ラスト1周で(自分の走りやすい)場所がとれた。そこからは持ち味であるスパートを生かしていけば勝てるかなと思っていた」と納得の表情だった。2位は3分46秒30で中大の中野倫希(4年)。3位は3分46秒49で順大の塩沢匠(3年)だった。

 中長距離で活躍する高村の前半シーズン目標は1500メートルで日本選手権(6月、新潟)表彰台。その上で後半シーズンは「駅伝に挑戦したい」と闘志を燃やした。高村が2年時、当時4年だった中長距離ブロックの先輩・広沢優斗(現コニカミノルタ)が23年箱根駅伝の8区を走った姿に刺激を受け「出たいという思いは昔からありましたが、より現実的になった。自分もやれるんだって感じた。区間上位で走りたい」。

 ハーフマラソンの経験はまだないが、昨年は1万メートルの練習も積んでいたといい「けがをしてしまってレースに出場できなかったので、今年はどこかで出場していきたいです」。上半期も例年より距離を増やしながら調整し、夏合宿から駅伝チームにも合流していくプランという。「学生最後なので挑戦したい。どこまで対応できるかチャレンジしたい」と力強く話した。

 関東学生対校は1919年に第1回が行われ、今年が第103回。1920年に始まり、今年1月に第100回大会が行われた箱根駅伝より歴史は長い。例年5月に開催され、各種目1位8点、2位7点…8位1点が与えられ、対校戦で総得点を競う。男子は16校の1部、それ以外の2部、大学院生の3部に分けられる。1部の15、16位と2部の1、2位が翌年に入れ替わる。1部と2部は短距離などを含めた総合力で決まるため、青学大、駒大、国学院大など長距離をメインに強化している大学は2部に属している。女子はすべての学部生が1部、大学院生が2部で争い、入れ替えはない。