◆女子アジアクラブ選手権 ▽決勝 三菱重工浦和2―1仁川(10日、浦和駒場スタジアム)

 三菱重工浦和が仁川を下し、女子アジアクラブ選手権の頂点に立った。前半を2―1で折り返し、そのまま逃げ切った。

 三菱重工浦和は前半12分にバックパスの処理を誤り、仁川のMFイ・ソヒに先制点を許してしまう。しかし前半23分、WEリーグで現在17点で得点ランクトップのなでしこジャパンMF清家貴子が、浮き球のパスに反応し、ゴールを決めて同点に追いついた。

 さらに4分後、WEリーグ得点ランク2位タイのFW島田芽依が、MF塩越柚歩からの右CKを、ヘディングで合わせて勝ち越し弾の2点目を奪った。

 後半に入った後も攻撃の手を緩めず、後半18分には相手のパスミスからチャンスを作り、清家が相手GKと1対1の場面を作った。後半30分にもMF伊藤美紀からのパスを得た塩越がチャンスを演出。どちらもゴールには至らなかったものの、最後まで攻めの姿勢を崩さなかった。

 今年の3月に一度は決勝戦は中止が決定も、4月25日に一転して開催することが発表されていた。クラブは「三菱重工浦和レッズレディースは、”浦和レッズ理念”を女子サッカーのカテゴリーで体現する存在であり、アジアナンバー1を目指すこの機会を貴重な機会と捉え、全力で取り組んで参りたいと考えています」と決勝への意気込みを表明していた。

 昨年の5月には浦和の男子も3度目のACL頂点に輝いていた。男女でのアベック優勝を果たし、アジアに浦和の名を再びとどろかせた。