◆日本生命セ・パ交流戦 日本ハム0―2巨人(15日・エスコンフィールド)

 2か月半ぶりの白星を目指して先発した巨人・グリフィン投手と日本ハムの先発・金村尚真投手の投手戦で8回まで0−0で進んだ試合は9回に主砲・岡本和真内野手が11号2ランを放ち、試合を決めた。グリフィンは来日初完封こそ逃したが、最長の8回2/3を投げ、開幕2戦目の3月30日・阪神戦(東京D)以来となる2勝目を挙げた。

 グリフィンはストライクを先行させる投球で初回に2三振、2回も2三振を奪う立ち上がり。3回は郡司裕也捕手のボテボテの投ゴロが内野安打となり、先頭打者を出したが、奈良間大己内野手を空振り三振など後続を打ち取り無失点。4回は2つの三振を奪い3者凡退。

 5回は先頭の田宮裕涼捕手に左翼線二塁打を打たれたが、レイエス外野手を遊ゴロ、郡司を一直、奈良間を二ゴロに打ち取った。

 6回は2死から松本剛外野手に左翼線二塁打を打たれたが、水谷瞬外野手を左飛。7回は右前に落ちるかという田宮の当たりを二塁・吉川尚輝内野手がジャンプして好捕するファインプレーもあり、3者凡退に抑えた。

 打線は1回、先頭の丸佳浩外野手が右前打で出塁したが、門脇誠内野手が送りバントを2球続けて失敗(ファウル)し、強打して投ゴロ併殺打。2死となってからヘルナンデス外野手に左前打が出たが、岡本和真内野手は右飛に倒れた。

 3回は岸田行倫捕手が先頭で中前打、泉口友汰内野手は2球目にバスターエンドランの三ゴロで1死二塁。丸の一ゴロで2死三塁となったが、門脇は二ゴロに打ち取られた。

 4回、5回は3者凡退に抑えられたが6回にチャンスが訪れた。ヘルナンデス、岡本和が連続中前打で無死一、二塁。萩尾匡也外野手の送りバントは投手内野安打となり無死満塁とチャンスを広げたが、吉川は中飛、坂本勇人内野手は三ゴロ併殺打に倒れ、絶好機で得点できなかった。

 8回は先頭の岸田が中前打で出塁したが、泉口がバントで送れず、丸は左邪飛、門脇は三邪飛に倒れた。

 0−0で迎えた9回、先頭のヘルナンデスが遊撃内野安打。ここで4番・岡本和が左中間スタンドに飛び込む11号2ラン。主砲の一発が勝利を運んだ。